メタバースと聞いて、「ぽっと出のバズワードでしょ?」と切り捨ててしまうのは早計だ。バーチャル空間に生まれる「もう一つの世界」には、新たなビジネスチャンスが眠っている。新刊『メタバース未来戦略 現実と仮想世界が融け合うビジネスの羅針盤』(日経BP)では、今回のトレンドの本質的な理解からビジネス構造の解説、企業の先進事例まで網羅している。

新刊『メタバース未来戦略 現実と仮想世界が融け合うビジネスの羅針盤』(日経BP)
新刊『メタバース未来戦略 現実と仮想世界が融け合うビジネスの羅針盤』(日経BP)

 2021年10月、旧フェイスブックが社名をMeta Platforms(メタプラットフォームズ)に変更し、メタバース関連へ年間100億ドル(約1兆1400億円)もの投資を行うことを公言したことで号砲が鳴った「メタバース狂騒曲」。NFT(非代替性トークン)やWeb3(ウェブスリー)、デジタルツインなど、関連するバズワードが入り乱れる中、その「本質」と「真価」を見通すのは容易ではない。

 結局、メタバースとは何なのか。仮想世界ではどのようなビジネスチャンスが新たに生まれるのか。今からどうやって取り組んでいけばいいのか――。

 新刊『メタバース未来戦略 現実と仮想世界が融け合うビジネスの羅針盤』(日経BP)では、めまぐるしく変わるトレンドの最新のポイントを押さえながら、メタバースの核心と、すでにバーチャル空間ビジネスに取り組む企業の先進事例、たった3つのステップで学べるビジネスの始め方などを紹介する。

 例えば、先進事例ではサンリオや三越伊勢丹、ローソン、NIKE、博報堂、日産自動車、JR東日本、ソウル市などの取り組みを解説し、業界別にメタバースの可能性やマネタイズのポイントなどをまとめている。また、よくあるメタバースの「3つの誤解」についても解説。①セカンドライフの二の舞になる、②NFT、Web3=メタバース、③VRデバイスは普及しないといった誤解に対して、著者が分かりやすく答える。

「ホライゾンワールド」を展開するMetaの戦略も詳しく読み解いている(写真/Shutterstock)
「ホライゾンワールド」を展開するMetaの戦略も詳しく読み解いている(写真/Shutterstock)

 さらに、まだ見ぬ未来に対して確かな視座を得られるよう、有識者へのインタビューも掲載している。「セカンドライフ」全盛期の仕掛け人であるデジタルハリウッド大学の杉山知之氏とPsychic VR Labの渡邊信彦氏の対談をはじめ、注目のMeta PlatformsでMetaverse Contents VPを務めるジェイソン・ルービン氏、ゲームAIの第一人者として知られる三宅陽一郎氏、「バーチャル渋谷」などを手掛けるKDDI事業創造本部 副本部長の中馬和彦氏、「メタコマース」へ積極的に取り組むビームスクリエイティブ代表取締役社長の池内光氏などが、多角的に語る。

 「現在、メタバースと呼ばれているサービスは、将来振り返ると、あまりにも初期のものかもしれない。今、インターネット黎明期に作成していた『ホームページ』を見ると、何とも言えない懐かしい気持ちを感じるように――」(本文より)

 現在のメタバースはまだ出発点にようやく立った黎明(れいめい)期にすぎない。そのインパクトを過大評価することも、逆にバズワードだと切り捨てて、その可能性から目を背けてしまうことも危険だ。今後のメタバースの進化を見通し、業界構造を正しく把握することがビジネス成功の第一歩となる。本書でわくわくする未来の思考実験をし、新たなチャレンジに踏み出す際の参考にしてほしい。

【書籍の予約はこちら】

書名:『メタバース未来戦略 現実と仮想世界が融け合うビジネスの羅針盤』(日経BP)
著者:久保田 瞬、石村尚也
定価:1700円(税別)
発売日:2022年6月16日
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【目次】

はじめに メタバース――人々の夢想が現実になる「もう一つの世界」
第1章 結局、メタバースとは何なのか? 「3つの誤解」を読み解く
第2章 メタバースをめぐる世界の潮流と主要プレーヤー
第3章 分解 メタバースビジネス~レベル進化と業界構造~
第4章 業界別 メタバースのビジネスチャンス
第5章 メタバースの始め方「3つのステップ」
第6章 メタバースの未来に向けて
おわりに バズは終わっても、メタバースの追求は終わらない

【著者について】

久保田 瞬(くぼた しゅん)氏
株式会社Mogura 代表取締役、『Mogura VR』編集長、XRジャーナリスト
久保田瞬氏

慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、環境省入省。2015年にVRやAR、メタバースの専門メディア『Mogura VR』を立ち上げ、株式会社Moguraを創業。この分野が社会を変えていく無限の可能性に魅了され、それを広げる事業を展開している。XR/メタバースの動向分析、コンサルティングが専門。現在は子育てをしながら事業推進に、講演にと奮闘中。一般社団法人XRコンソーシアム事務局長、一般社団法人VRMコンソーシアム理事

石村 尚也(いしむら なおや)氏
DBJキャピタル株式会社 シニア・インベストメント・マネージャー
日本政策投資銀行経営企画部デジタル戦略室 調査役

石村尚也氏

東京大学で経営学・金融政策を専攻。09年、日本政策投資銀行入行後、債券投資などの金融商品運用、日米マクロ経済分析、日米ベンチャー企業分析などに従事。現在は、日本政策投資銀行でデジタル戦略を、DBJキャピタルでスタートアップ投資を担当。個人や組織のモチベーション向上に関心があり、特にゲームで用いられている手法を教育や組織、ビジネスに応用する道を模索している

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