新刊『イノベーションを生むワークショップの教科書 i.school流アイディア創出法』が2021年7月12日に発売されます。優れた発想を生むためには、クリエイターになる必要はありません。本書は一般のビジネスパーソンがロジカルにイノベーションを生み出すにはどうすればいいか、新しい発想をするにはどうすればいいかを解説しています。「ロジカル思考」の方にこそ、お読みいただきたい1冊です。

 イノベーションを生み出すため、デザイン思考などさまざまな発想法が注目されていますが、クリエイティブな領域だけにどれもロジカルとは言えず、理解しにくいと感じるビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。優れた発想を生むには、クリエイターのような高度なセンスが問われるのでしょうか。やはり一般の人には無理なのでしょうか。そんなことはありません。

 一般社団法人日本社会イノベーションセンターが運営する教育プログラム「i.school」は、ワークショップと呼ぶグループワークによりイノベーションを創出する活動を実施しています。最大の特長は、創造性に関する学術的知見に基づいてワークショップのプロセスを設計している点。個人の感覚に頼るのではなく、ロジカルに進めるため、多くのビジネスパーソンからは「i.schoolのワークショップは理解しやすい」と評価されています。本書はi.school流の知見を掲載した、まさに教科書と言える存在です。

 新しい発想法を学びたい初心者から、既にデザイン思考など他の手法を学んだ人、今までの手法にしっくりこなかった人、疑問を持った人など企業でイノベーションを担当する多くの人に、ぜひご一読していただきたい1冊です。

イノベーションを生むワークショップの教科書 i.school流アイディア創出法
著者/堀井秀之
定価:2200円(税込み)
A5判、192ページ

【目次】

1 i.school流チームによるアイディア創出法
・i.schoolの出発点
・人間中心アプローチは「目的」に着目する
・持続的イノベーションと破壊的イノベーション
・イノベーション・ワークショップとアイディア創出ワークショップ
・創造性に関する学術的知見
・個人ワークvs.グループワーク
・電子付箋WEBツール、APISNOTE
・オンライン・ワークショップ

2 創造性に関する学術的知見
・科学の対象としてのひらめき
・創造のプロセス
・孵化:無意識下の心的プロセス
・ひらめきのメカニズム2.5 連想ゲームと活性化の拡散
・拡散モードとセレンディピティ、多様性の恩恵
・組み合わせ型創造性
・メタファー・アナロジーによる創造性
・アナロジーのパラドクス

3 アイディア創出ワークショップの設計とファシリテーション
・アイディア創出ワークショプのプロセスの設計:基本的概念
・アイディア創出ワークショップのプロセス
・ワークショップの成否を左右する要素

4 ワークショップの設計方法
・ワークショップの設計方法
・設計例

5 アナロジー思考アプローチの事例収集方法
・事例の役割:ワークショップ「農業の未来」
・事例収集方法:ワークショップ「モチベーションを育む体験のデザイン」
・事例集

6 試行錯誤の最適化:PDCAサイクルの回し方
・ワークショップ「人生100年時代のヒット商品、サービス」の概要
・ワークショップの内容
・ワークショップの進行プロセスの可視化

7 ワークショップの計測・分析
・問題意識
・コミュニケーション・パターン
・笑顔分析
・オンラインチームワーキング課長研修

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【著者プロフィール】

堀井 秀之(ほりい ひでゆき)
i.school エグゼクティブ・ディレクター/一般社団法人 日本社会イノベーションセンター代表理事、東京大学名誉教授

1980年東京大学工学部土木工学科卒業、ノースウェスタン大学大学院修士課程・博士課程修了、1996年より東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授。専門は社会技術論、イノベーション教育論。2009年よりイノベーション教育プログラム、i.schoolをエグゼクティブ・ディレクターとして運営し、新しい製品、サービス、ビジネスモデル、社会システムなどのアイデアを生み出すことのできる人材を育成。社会技術の研究に基づき東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会(政府事故調)社会システム等検証チーム長を務める。2016年に一般社団法人日本社会イノベーションセンターを設立。政府、企業とi.schoolの学生・修了生が協働して社会イノベーションを推進する活動を通じて、実践的な教育機会を提供することを目指している。