新刊『日本のアーティストを売り込め!実践者が明かす海外攻略の全ノウハウ』が2021年6月14日に発売になります。ソニー・ミュージックグル-プで20年以上、国内アーティストの海外興行を手掛けてきた関根直樹氏が、海外ビジネスを成功させるための手順、段取りを詳細に解説。一般読者にとっても、海外の音楽事情、J-POP事情の理解が深まる一冊です。

エンタメで世界展開を志すビジネスパーソン必読!

 K-POPが世界の音楽シーンを席巻している昨今ですが、J-POPにも特にアジア市場で進出成功の可能性が広がっています。実際、海外市場に打って出たいと考えているミュージシャンやスタッフは数多く存在しています。一方でその具体的な方法論は共有されていません。本書は、日本人アーティストのアジア興行支援を、ソニー・ミュージックグループで20年の長きにわたって手掛けてきた著者が、その経験とノウハウを体系化。海外興行手続きのA to Zを網羅したものです。

アジアはJ-POPの有望な市場

 J-POPをはじめとする日本のエンタメは、もっと海外に受け入れられ、ビジネスとして成功する余地があります。特にアジア圏は、日本より人口の多い国が5カ国、平均年齢が20代の国も5カ国。若年層向けのポップカルチャーを受け入れる土壌が広がっている有望な市場です。国ごとに異なる音楽事情から市場特性、文化的嗜好(しこう)性に至るまで解説しています。

アジア興行成功に不可欠な「7つのP」

 海外興行を成功させるためには、マーケティング思考が欠かせません。マーケティングの「4P」は音楽ビジネスにおいても重要です。著者はさらに3つのPを追加した「7つのP」を提唱しています。
・Price(価格:アーティスト出演費、チケット価格設定)
・Place(場所:ターゲットにする国・地域、出演イベント選び)
・Promotion(宣伝:現地でいかに知ってもらうか、SNSの活用)
・Product(商品:アーティストの特性、強み、アピールポイント)
・Plan(計画:海外ツアーの中長期目標設定)
・Point(時機:海外市場参入の適切なタイミング)
・Policy(指針:海外公演の目的、最終ゴール設定)

『日本のアーティストを売り込め!実践者が明かす海外攻略の全ノウハウ』
著/関根直樹
定価:本体2,000円+税
A5判、216ページ

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【目次】

1章 「もう音楽は売れない」はウソ
 V字回復に向かう音楽市場/自治体の町おこしにとってフェスは重要な戦略/これからの日本にとって、アジア市場を見据えるのは当たり前

2章 日本人アーティストの海外進出経緯
 欧米に見いだされた日本人アーティスト(1960~80年代)/意識的に欧米を目指した日本人アーティスト(1990年代)/アジアで日本の楽曲が独り歩き(1970~80年代全般)/戦略的にアジアに仕掛けていく(1990年代)/アジア興行が本格化(2000年代)/ドリームの欧米 ビジネスのアジア

3章 アジア市場への進出、具体的な手続き
 まずは日本国内での地固め/条件交渉(1年~半年前)/契約書締結(1年~4カ月前)/予算確保(1年~4カ月前)/興行許可申請(中国 1年~半年前)

4章 契約後の準備・手配
 渡航、宿泊詰め(6カ月~2カ月前)/情報解禁、券売、宣伝周り詰め(契約後すぐ)/ビザ申請(3カ月~1.5カ月前)/制作面詰め(3カ月~1カ月前)/物販詰め(2カ月~2週間前)/セットリスト、音源、ケータリングライダー提供(2週間~3日前)/現地音楽市場のチェック(10日前)/渡航スケジュール詰め(7日~渡航前日)/その他注意事項

5章 現地入りからライブ当日、ツアー化まで
 出発前の最終チェック/空港にて/現地に着いたら/ライブ本番日/ライブ終了後の作業(回収など)/海外活動を無理せず継続/新規市場の開拓、ツアー化/ツアーに不可欠な「7つのP」/ローカライズに挑戦

6章 具体的エピソードからみる教訓
 ロックバンドA「チケットに付加価値を」という着想が生まれるきっかけ
 ボーカルグループB 在留邦人は強い味方
 ガールズバンドC スタッフによる戦略のたまもの
 女性アーティストD 現地でカバーされているアーティストは根強い
 男性アーティストE どこでどう話が転がるか分からない
 ジャパンカルチャーフェスティバルF ジャパニメーション、ジャパンポップカルチャーは最高の日本語学習教材

7章 アジアで成功するための条件、方法論
 現地のファンやスタッフを心底大事に思う心/ローカライズをいとわない気持ちと努力/本物の歌唱力/ルックス/つぶやくマメさ/日本と活動を同時展開するスピード感とグローバル観/アジアアーティストとの協業/他ジャンルとのコラボ/オリジナルの確立/継続性と意思/積極性/現地ファンクラブ設立

8章 新型コロナウイルスが音楽業界に与えた影響
 音楽業界に襲い掛かった新型コロナ/無観客配信ライブ/再開に向けての各国ガイドライン/コロナ禍で起きたコンサート業界の変化

9章 日本とアジアの架け橋は音楽にとどまらない
 地方自治体と連動した出身地フォーカス/シティーポップに新たな市場開拓の余地/起業にあたり/本書は海外進出を志すすべてのアーティストにささげる/後進の育成

10章 データ編「これからはアジアの時代」
 アジア各国の基本データ/各国の音楽事情、市場特性/アジアの主要音楽フェスティバル/アニメフェスティバル/業界コンベンション/主要ライブハウス/配信チャート

【著者】

関根 直樹(せきね・なおき)
インアウトワークス合同会社 CEO、江戸川大学 社会学部 経営社会学科 客員教授
栃木県佐野市出身。1989年上智大学外国語学部英語学科卒。同年、ソニー・ミュージックエンタテインメント入社。邦楽宣伝、洋楽渉外、ニューヨーク大学留学、洋楽制作、邦楽海外マーケティング、ライブエグザム(旧Zeppライブ)出向後、ジャンルにかかわらず日本人アーティストの海外、特にアジア興行のブッキングエージェント、ツアーマネージャー業に携わる。海外ツアーのアーティスト実績は30組以上。翻訳書に「アメリカン・ミュージック・ビジネス」(音楽之友社)、「音楽ビジネス   マーケティング&プロモーション編」(音楽之友社)、共著に「The Global Music Industry~Three Perspectives~」(Routledge)がある。
●これまでに携わってきたアーティスト、フェスティバル、イベント(順不同)
L'Arc-en-Ciel、ゴスペラーズ、DEPAPEPE、SCANDAL、LOVE PSYCHEDELICO、アルス・マグナ、GLIM SPANKY、坂本真綾、EXiNA(西沢幸奏)、Aimer、EGOIST、藍井エイル、中孝介、Anime Festival Asia、ANIMAX MUSIX、OxT、CHARAMEL、THE BAWDIES、小林未郁、GARNiDELiA、レ・フレール、剣伎衆かむゐ、大塚 愛、Chay、T-SQUARE、岸田教団&THE明星ロケッツ、打首獄門同好会、MUCC、Coldrain、indigo la End、w-inds.、ペトロールズ、T.M.Revolution、XYZ、bless4、Real Akiba Boyz

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