デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に“マーケティング視点”の必要性を説く書籍『マーケティング視点のDX』(江端浩人著、日経BP)が2020年10月19日に発売になります。DX=IT・システム部門の仕事と思いがちな経営層、マーケティング担当者、新規事業担当者などに読んでいただきたい一冊です。

新刊『マーケティング視点のDX』(江端浩人著、2020年10月19日発売、日経BP)
新刊『マーケティング視点のDX』(江端浩人著、2020年10月19日発売、日経BP)

 日本にもデジタルトランスフォーメーション(DX)の波が到来しています。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で、あらゆる仕事やサービスが強制的にデジタル化されました。しかしそれをもって「DXが進んだ」「DXを推進した」と果たして言えるのかどうか? 「コロナ禍で進んだデジタル化はDXの一歩目であり、DXの本質はその先にある」というのが本書の著者、江端浩人氏の見方です。

 コロナ禍で進んだデジタル化は、企業が通常業務を維持するためのものにすぎません。顧客、消費者サイドから「便利になった」「楽しくなった」といった声が聞かれなければ、本当の意味でのDXとは言い難いでしょう。

 どうすれば市場に喜ばれるDXを実現できるか。重要なのは、市場の声を聞き、市場の課題を解決することです。それには、従来のように「ITの人」だけが技術面からDXにアプローチするのではなく、市場の消費者に近く、市場を最も理解しているマーケティング部門、マーケターが積極的にDXに関わる必要があります。

 本書では、マーケティング視点のDXを「DX2.0」と命名。DXにマーケティング視点を取り込むためのフレームワークとして、「DX2.0の4Pモデル」を提唱しています。富士フイルムやウォルマート、フェンダー、Zoomなどの企業事例のほか、DX2.0推進に役立つ各種フレームワーク、自社のDXレベルが把握できる「企業のDX診断」なども収録しています。

【目次】
1章 今なぜデジタルトランスフォーメーション(DX)か?
2章 DXにはマーケティング視点が必要だ
3章 マーケティング視点のDXの4Pとは
 Problem(課題)、Prediction(未来予測)、
 Process(改善プロセス)、People(人の関与)
4章 企業事例編
 富士フイルム、ウォルマート、フェンダー、
 Zoom、Showcase Gig、シェアメディカルほか
5章 今日からできるDX2.0
6章 DX2.0を理解するための重要キーワード

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