日経クロストレンドは2019年1月もさまざまな特集、連載を予定している。「ダイナミックプライシング」や「米中AI活用最前線」「ソニーのオープンイノベーション」など、多彩なテーマでお送りする。有料会員登録をすると、申し込み初月は無料となる(有料会員登録はこちらから)。

◆1月の注目特集
繁閑差がビジネスチャンスを生む?
ダイナミックプライシングは成功するか
(1月7日開始予定、全10回)
エアラインやホテルで一般的となっているダイナミックプライシング。米国ではウーバーをはじめ、スポーツやコンサートといったイベントなど幅広い業界で取り入れられている。日本でも三井物産やヤフーが出資するダイナミックプライシング事業の合弁会社を設立し、Jリーグの一部で採用されるなど、ようやく導入企業が増え始めた。
現状は繁閑期の価格を変えただけの“変動制”にとどまるケースも少なくないものの、今後は、JR東日本がホテルや鉄道への導入を検証するなど、AIを活用した“最適価格”の算出にも期待が集まる。果たしてダイナミックプライシングは日本でも普及するのか。企業の思惑と消費者のニーズは合致するのか――。導入へと駒を進める日本企業や先行する米国企業、有識者の見解などから、その成否を占う。
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第1回
自由席が3倍に!? Jリーグ・横浜Mが価格変動制を全面導入 -
第2回
“時価”チケット供給に乗り出した三井物産&ヤフーの合弁会社 -
第3回
JR東が新幹線もロッカーも価格変動を検討 AI活用の利点は? -
第4回
値上げか値下げか USJとレゴに見るテーマパークの適正価格 -
第5回
楽天Eは価格変動制の先駆者、戦績最下位でも観客動員史上2位
※第6回以降の予定は後日更新
米中AI活用最前線
(1月15日開始予定)
AIの重要性が叫ばれながら日本ではなかなか活用が進まない一方、AI先進国・米中は豊富な人材と資金をテコに開発においても活用においても一歩先を行く。その現場ではどんな人材が活躍しているのか。実際にどこまで活用が進んでいるのか。なぜスピーディーに導入できるのか。日本との違いを視野に入れながら現地取材し、AI先進国の実力をリポートする。
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第1回
中国現地取材 注目のAIスタートアップの実力(1) -
第2回
中国現地取材 注目のAIスタートアップの実力(2) -
第3回
米ラスベガスなど100都市がAIスマートシティに -
第4回
AIとサブスクで事業転換する米スタートアップ -
第5回
ABEJA岡田陽介社長が語る「日本企業は生き残りを懸け、AI活用で“ファーストペンギン”を志向せよ」
CES2019で見えた!
モビリティ革命「MaaS」の行方
(1月21日開始予定)
2019年1月8日から米ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー「CES2019」。18年の同イベントではトヨタ自動車がMaaS専用車両として自動運転EV「e-Palette(イーパレット)」を初披露し、「モビリティ・カンパニー」への脱皮を宣言するなど、「MaaS」が注目を集めた。
そして、2019年。今回は一体何が語られるのか。「モビリティ(自動運転)」「スマートシティ」「5G」など、MaaS文脈で捉えたCES2019、世界の最新動向をMaaSの専門家がいち早くリポートする。
デザイン×テクノロジーで加速する
ソニー流オープンイノベーションの勝算
(1月28日開始予定)
これまで内向きだったソニーのデザイナーやエンジニアが、積極的にオープンイノベーションに乗り出している。自社のクリエイティビティーやテクノロジーだけではなく、他社のリソースも活用し始めた。ソニーが挑む新たなイノベーションの全体像を追う。
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第1回
変わり始めたソニー イノベーションで世界と戦う -
第2回
京セラも学ぶ ソニーの新規事業創出プログラム「SAP」 -
第3回
ミラノへ“街”へ 露出し始めたデザイナーたち -
第4回
マニアもうなる 半導体キット「スプレッセンス」の魅力 -
第5回
ソニーCSLがAI会社「ギリア(GHELIA)」を設立したワケ
平成をデザインで振り返る
(1月28日開始予定)
いよいよ平成という年号が変わる。30年続いた平成時代、社会経済においてさまざまな変化があった。この時代における変化を、デザインがどのように映し出してきたのかを、著名なデザイナーのインタビューを通して振り返り、今後のトレンドをあらためて確認する。
◆1月の新連載
トヨタ物語2020
「100年に一度の大変革の時代」に「モビリティに関わるあらゆるサービスを提供する会社」への変革を標榜するトヨタ自動車。「生きるか死ぬか」を懸けて取り組むのが「販売の現場改革」だ。サブスクリプション、カーシェアリング、チャネル販売廃止、「e-Palette」構想などの取り組みは、ニーズが大きく変化する「顧客との接点」をカイゼンできるのか。『トヨタ物語』著者・野地秩嘉氏が、その最前線と苦闘の歴史を追いながら、「明日のトヨタ」に迫る。
サブスクリプション基礎講座
月額制、使い放題に象徴されるサブスクリプションサービスは、新たな有望なビジネスモデルとして注目されている。従来のビジネスとの大きな違いは継続を前提としていること。本連載ではカスタマー、サプライヤー、コンサルタントの3者の視点から、本ビジネスの基礎を解説する。著者はCustomerPerspectiveの紣川謙氏。
◆好評連載中
【マーケ・消費】
マーケ・営業・販売に役立つExcel関数事典
ビジネスパーソンの必修ツールExcel(エクセル)。この連載では、マーケティング・営業・販売などの業務でよく使う関数を中心に、基本的な使い方から仕事に役立つ実例までを解説する。
超実践! ビジネスデザイン奮闘記
中小企業がデザイナーと組んで生み出したヒット商品、ウエアラブルメモ「wemo」。腕に巻いて使用するシリコンバンド型のメモが、発売以来1年間で10万本の受注を獲得。海外でも販売が決まった。このプロジェクトの一部始終を追いながら、資金力がない中小企業がヒット商品を開発するためのマーケティングの鉄則を紹介する。
前刀 禎明の「モノ売る誤解 買う勘違い」
ソニー、ディズニー、AOL、アップル……国内外の名だたる企業で経営の最前線に立ってきた前刀禎明氏。「日本企業は製品を売るのが下手」と言いきる前刀氏が、自らの豊富な経験と独自の目線で、技術や製品とマーケティングの幸せな関係について語る。
データインサイト
世の中のさまざまなデータを日経クロストレンドが専門記者の知見も盛り込んで独自に分析。データから消費トレンドを先読みし、ヒットの予兆を見いだしていく。
音部大輔の「マーケティング視点」
数々の大手企業でのブランドマネジャーやCMO(最高マーケティング責任者)経験を持つ音部大輔氏が語るマーケティング論。普段は気づきにくい独自の「視点」を提供していく。マーケター必読の連載。
エステー鹿毛執行役 100番勝負
人の活動はすべてマーケティングである──そう語るエステー 執行役エグゼクティブ・クリエイティブディレクターの鹿毛康司氏が、各界の著名人と対談し、その活動をマーケティングの視点で読み解く。目指すは100人!
データで読み解くヒット
発売直後で売り上げ好調な商品をピックアップし、ヒットの要因が何かをさまざまな市場データの深掘り分析から解き明かす。
ヒット生む「コンビニの棚」定店観測
もはや日本人の生活には欠かせない存在、コンビニエンスストア。日々、仮説と検証が繰り返され、コンビニの棚に並ぶ商品は常に変化し続けている。どんな商品が売れていて、どのジャンルが“イチ押し”なのか。ファミリーマートとローソンの店舗を定店観測。進化を続けるコンビニの棚からヒット商品の芽を見つけ出していく。
消費が分かるマーケティング指標
消費トレンドはどこへ向かうのか。クルマ、家電、コンビニ、百貨店など業界団体や官公庁などが公開するデータから、注目指標を定期的に速報して読み解く。
ヒットアラート
未来のヒットをいち早く見いだす。新商品の発表会や発売後の初動、新ジャンルの商品などが複数台頭・乱立した時点で記者の評価、製品比較などから探る。
原田曜平の若者発ヒット講座
月に1度、数十人の大学生、高校生が集う秘密の会合が、東京・渋谷で開かれている。若者研究の第一人者として知られるサイバーエージェント次世代生活研究所・所長、原田曜平氏が主催するプレゼン大会だ。参加する大学生は、おのおのの身の回りではやっている、もしくはこれからトレンドになりそうな「モノ」や「コト」を収集し、発表する。“おじさん世代”がまだ気づいていない「若者発ヒット」を紹介する連載。
電通若者研究部「若者の“いま”を覗く」
ブームの火付け役の若年層は今、何に関心があり、何を消費し、何に困っていて、どういうライフスタイルを持っているのか? ビジネスマンが普通には聞けない、消費者の実像を取材・調査で明らかにする。マーケター目線でのフィールドワーク的な連載。
C2C時代のブランディングデザイン
社会の変化と共に、その解釈も変化するブランディングデザイン。「これからのブランド戦略には、ヒューマンスケール性(人間的尺度)が必要不可欠」と語るブランディングプランナーの細谷正人氏(バニスター代表取締役)が、新たな視点で先進企業に取材。ブランディングデザインの課題と対策を明らかにする。
【技術・データ】
個人起点のデータビジネスの商機
情報銀行をはじめとした「個人起点のデータ流通」に関するキーパーソンに対して、通信産業およびデータビジネスに産業政策と事業開発の両面から深く関わるクロサカタツヤ氏がインタビュー。クロサカ氏による解説も加えて、情報銀行を取り巻く多面的な要素の全体像を示すと同時に、データビジネスに取り組むビジネスパーソンに対して新規事業のヒントをもたらすことを目指す。
ざっくり分かる!機械学習
機械学習はAI(人工知能)の重要な概念で、明示的にプログラムに指示せずに、データを基に機械(コンピューター)に学習させる技術だ。機械学習にはさまざまなアルゴリズムが使われている。本連載では代表的な10のアルゴリズムがざっくりと理解できるよう、技術の概要を解説する。
ディープラーニング活用最前線
ディープラーニング活用は未来の話でない。多くの企業の業務を変革し始めた。本連載では、ディープラーニング活用事例を(1)人の“眼”となり単純作業から開放する、(2)“五感”を担い行動予測や異常検知を実現する、(3)現実社会に柔軟に対応するロボットや自動運転、(4)人の創造活動を支援する──こうした4分野で活用事例を深掘りし、紹介していく。
東大松尾ゼミの「深層学習」研究会
毎日のように新しい技術が発表される機械学習分野の研究者にとって、最新の論文にキャッチアップするコストは非常に高い。東京大学松尾研究室を中心としたマシンラーニングコミュニティー「deeplearning.jp」では、最新論文の輪読会を毎週開催することによって、参加者間での知識や技術を共有している。本連載では、この輪読会の内容を一部抜粋してお伝えしていく。
デジタル店舗ショーケース
店舗のデジタル化がもたらす消費者への利便性、企業が得られる価値、そしてデジタル化を加速させる新技術をオムニチャネルの専門家であるShowcase Gig代表取締役の新田剛史氏が海外事例を交えて解説する。
【イノベーション】
一休社長 榊淳「イノベーション異論」
データサイエンティストであり、メガバンクや経営コンサルティングファームで経験を積んだ「プロ経営者」でもある一休の榊淳社長。膨大なデータに基づき日々実践するデジタルイノベーションの実際と、その裏にある独自の思考法を明かす。
マツダ前田育男のデザイン論
デザインコンセプト「魂動」を軸にブランド戦略を展開するマツダは、企業をも変えるチカラを「デザイン」が秘めていることを実証した。その指揮を執る同社常務執行役員デザイン・ブランドスタイル担当の前田育男氏が「デザイン論」を語る。
場の革命
プラットフォーム企業としての発想と技術で、チャネルという「場」を変革しつつある米アマゾン・ドット・コム。「Amazon Go」などを通じて顧客に特別な体験を提供し、優れたつながりを築き、販促・価格・商品というマーケティング全体を最適化しようとしている。そのアマゾンの最新の取り組みとライバルたちの戦略を、ECとオムニチャネル戦略実践の第一人者である奥谷孝司氏と岩井琢磨氏が詳細に解き明かす。
nendo佐藤オオキ「組織しない」組織
世界的なデザインオフィスnendoの佐藤オオキ氏が、経営者としての視点と経験を通じて書くこれからの企業の組織論。これまでの組織論の真逆を行く、「アイデア」や「創造性」を生み続ける組織の在り方を考えるコラム。
川島蓉子「経営トップが磨く“勘と感”」
ifs未来研究所所長の川島蓉子氏がさまざまな経営トップに会い、「勘」や「感」に対する見方を聞き出す。そこから未来に向けたヒント、新しい物差しを探る対談シリーズ。
経営者のためのデザイン思考
あらゆる情報、人、モノがつながるデジタルネットワーク経済が広がる中で、急激な変化に柔軟に対応できない企業が存続するのは難しい。デザイン思考と共創文化を浸透させ、21世紀型組織への変革をどう推進するかを考える。
Q&A法律の森
データ活用やデジタルマーケティング、新製品開発などを実施する際に起こり得る、法務的なトラブルや疑問を取り上げて、各分野を専門とする弁護士の見解を聞く。
【中国・米国】
消費と技術で斬る “爆速“中国の今
中国の消費者の動向や、最先端技術を使ったソリューションが街中にどのように登場しているか――今後の日本の方向性を占ううえでも無視できない中国市場の動向をいち早く伝える。例えば、台頭する中間層「プチリッチ層」の消費動向など、日本にいては知ることのできない最新事情を、日中両国の消費や文化に詳しい専門家に、解説してもらう。
中国デジタル革命の深層
AI(人工知能)やビッグデータの活用などデジタル技術を駆使したイノベーションで、今の中国は世界の最先端を行く。この中国で起きているデジタル革命の実態、展望と課題を、中国の現地事情に詳しい専門家が解説する。
Watcher 中国テックジャイアント
バイドゥ、アリババ、テンセントの中国のテックジャイアント3社は、一体どのようなAIやビッグデータの活用戦略を進めているのか。BATと呼ばれる3社のAIや自動運転、電子コマースや流通などイノベーションの最前線を、中国現地の専門家によるリポートなどから浮き彫りにする。
米国発 追跡アマゾンエフェクト
米アマゾン・ドット・コムによる異業種やさまざまな企業への影響である「アマゾンエフェクト」はどう波及しているのか。現地でないと分からない、アマゾンの実店舗進出やスタートアップとの連携、AIやビッグデータ関連の取り組み、さらにはウォルマートなどのマーケティングテクノロジー活用企業についても最新情報を伝える。