日経クロストレンドでは7月中旬から「QRコード決済の覇権争い」をテーマにした大型特集を開始する。携帯電話会社、ネット企業、メガバンク、小売り企業など、さまざまなプレーヤーが参入するQRコード決済の勝者は誰になるのか。ご期待いただければ幸いだ。

キャッシュレス化の“本命”か「QRコード決済」 業界横断の大乱戦の行方(7月中旬~)

 2018年に入り、携帯電話会社、ネット企業などQRコード決済サービスの提供に踏み切る事業者が相次ぎ、メガバンクもQRコードの統一に向けて動き出した。経済産業省もこうした動きを受けて、規格の乱立を避けてスムーズな成長を意図した協議会の設置を検討している。

 これらの動きで、日本にも本格的なキャッシュレス社会が到来するのだろうか。

 小売りや金融機関は、現金のやり取りを不要にするキャッシュレス化は大幅なコスト低減につながるため、実現に前向きだ。小売りは決済手数料の低減や、QRコード決済サービス提供事業者を通じた集客力にも期待する。

 一方で、消費者の現金志向は根強い。日本ではこれまで、クレジットカード、デビットカードをはじめとするキャッシュレスを可能にするさまざまな取り組みがなされてきたが、決済のキャッシュレス比率が約20%にとどまるなど、幅広く普及しているとは言い難い状況だ。お得なキャンペーン策を打って試用者を増やすだけでなく、利用を定着させる新たな顧客体験を提案できるかが成否の分かれ目となる。

 2020年をめどに進むQRコード決済市場の覇権争いは、明確な勝者が決まるのか、乱戦状態が続くのか、それとも他のキャッシュレス手段が定着して勝者なき戦いとなるのか──。徹底取材でその行方を占う。

他にも大型特集・連載がスタート

 6月中旬からは「リクルート×AI」特集、マーケティング関連特集や、日本を代表するデザイナーの連載も一挙にスタートする。こちらもご一読いただければ幸いだ。

リクルートの「実戦的」AI活用法(6月25日~)

 リクルートは、カスタマー(個人)とクライアント(事業者)両者の「不安」「不満」「不便」といった“不”を解消するサービスモデルで知られる。同社はその中で、機械学習をベースにしたAIをさまざまな局面で活用し、不の解消によるカスタマーとクライアントの支援、社内の業務効率化などを進めている。

 実験に終わらず、実用に資するAIをいかに開発するのか、同社グループの実践例から組織体制、投資への考え方、人材育成、企業文化などにそのヒントを学ぶ。

主な記事内容(予定)
●業務負担を劇的に減らしたリクルートの校閲・口コミ審査AI
●黒板の手書き文字も探し出す「スタディサプリ」の講義動画検索
●対話するようにクルマを探せる「カーセンサーnet」のチャット検索
●AI使い式場写真を分類 検索通じた問い合わせが増加した「ゼクシィ」 など

2018年上半期ヒット商品&下半期ブレイク予測(6月20日~)

 2018年上半期、ヒットの法則に異変が起きている。経済合理性や機能性だけでは説明がつかない“謎”のヒットが多数出てきたのだ。

 その現象を観察すると、各業界の時代の変化が浮かび上がってくる。上半期ヒット商品と共に、下半期にブレイクすると予測したものを全16ジャンルで徹底調査。『バーフバリ』からBリーグまで、10を超えるブーム解析も行った。(掲載予定日:6月20日~7月16日)

主な内容
●ヒットの発火点 稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾「新しい地図」の快進撃
●香取慎吾 単独インタビュー
●食品、飲料、家電、日用品、クルマ、商業施設……16ジャンルで徹底調査! 上半期ヒット&ブレイク候補
●「ストロングゼロ文学」なる現象にも発展。ビールもチューハイも高アル化の意味
●インド映画がまさかの超ロングラン。『バーフバリ』がコト消費の極意を見せる
●20万部ヒット写真集を量産。白石麻衣、長濱ねる、石原さとみ、西野七瀬の共通点  など

マーケティング実力ランキング300(6月22日~)

 デジタルメディアを効果的に売り上げに結び付けているのは、どの企業なのか。消費者に最も支持されているブランドはどれなのか――。

 日経クロストレンドは国内有力企業・ブランドのマーケティングの実力を把握するために、5600人の消費者アンケートを実施。「マーケティング実力ランキング300」を作成しました。本特集ではその詳細を、上位企業の取り組みと併せてレポートする。(掲載予定日:6月20日~7月中旬)

主な内容
●総合ランキング1位は……300位までのランキングを一挙公開
●好感度/商品/広告 各分野でのランキング
●新市場の開拓に意欲的な企業は?
●業界対決:クルマ、日用品、飲料 など

佐藤オオキが考える「組織しない」組織のつくり方(6月21日~)

 今、あらゆる企業にとって、成長エンジンとしてのクリエイティビティーが求められている時代です。チームの一人ひとりがアイデアを出し合いながら、それぞれのレベルを上げていく――そんなチームをつくるにはどうすればいいのでしょうか。

 設立から17年で、日本で最大級を誇るクリエイティブ集団に成長したnendoの佐藤オオキ氏が、自身の経験から、高い創造性を生み出すための組織づくり論を語ります。新規事業の創造や革新的な商品・サービスをつくりたい人のためのヒントが満載です。

主な連載内容(予定)
●「売れるもの」をつくらない
●モチベーションは高めない
●人は育てない
●クライアントと対峙しない
●ノウハウは蓄積しない など

※上記特集・連載のタイトル・内容は変更する場合があります。

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