PR TIMESならではの情報収集、そして発信

 単にシンプルにイベント中心のPR展開と聞くと、他のPR会社と変わらないようにも思える。それでは、PR TIMESの強みはどこにあるのだろうか。

 小林氏によれば、それはWEB展開される「PR TIMES」というプラットフォームにあるという。PR TIMESは、様々な企業のプレスリリースが掲載されるWEBサイトで、企業の広報担当者やメディアの人間なら、一度は目にしたことがあるはずだ。ここには、年間10万本を超えるプレスリリースが集まる。

 これだけの情報を保有しているのは、PR TIMESだけというが、真の強みは他にある。PR TIMESでは、そのプレスリリースを分析することで、リリースの時期や傾向、よく読まれる内容、さらにはどの部分が特に読まれているかなど、まさにプレスリリースをビッグデータ化して保有しているのだ。

 さらに独自にWEBクリッピングまで行うので、メディアがどのタイミングでどんな記事をアップしているのかも、遡って調べることができる。こうしたデータを基に、ベストなタイミングでの効果の高い企画や異なる視点での企画を提案することができるという。

 またPR TIMESには、約1万6000人のメディア会員がおり、彼らの希望する情報を登録してもらっているので、関心があるメディアにダイレクトにアプローチすることもできる。これらはPR TIMESというプラットフォームがあるからこそ実現できる方法なのである。

 テスラの場合だと、効果的なプレス向け情報の配信タイミングや内容に加え、WEBクリッピングで、掲載メディアの扱い有無や論調の違いなどを分析し、理解を深めてもらうために、メディアにどのようにアプローチするかなど、細やかな提案ができるそうだ。

 テスラの前田氏も、有効なプレス向け情報の配信の仕方や非掲載のメディアへのアプローチなどのバックアップに期待している。またPR TIMESの分析力も評価しており、「これまでPRについては効果測定が行えていなかったので、メディアでの掲載の有無を、しっかりと把握できていなかった。しかし、調査結果をみれば、アプローチすべきメディアが浮き彫りになる。次のステップが明確となった。また消費者の視点についても、競合は、高級輸入車かと思っていたら、同じ電気自動車の日産リーフと比べられることが多いのも分かった。これはまだ電気自動車がよく知られていないともいえるので、EVの仕組みなど基本的なことについてもより理解が深まるようにPRしていきたい」とPR活動の着実な一歩へと繋がる手応えを感じているようであった。

 PR TIMESの小林氏もテスラのプロダクトの魅力をより伝えるためには、他の電気自動車を含め、競合の壁を越えて自動車業界全体で盛り上げていくイベントも効果的と提案する。これはテスラのサポート活動を通じて、電気自動車の情報流通と理解が圧倒的に少ないと感じるためだ。このようなフレキシブルな考えを提案できるのも、多くのデータによる蓄積と分析。そして何よりも小林氏のような現場の担当者が、真摯にクライアントと向き合っているからだろう。

 現在、PR TIMESを利用する企業と団体は3万を超え、その中身も食品、自動車、スタートアップ、IT、地方自治体、官公庁、非営利団体など実に様々だ。彼らに共通するのは、世の中に向けて、積極的に自らの情報を発信したいということだ。しかし、情報が増えるほど、内容が重要になるほど、悩みが増える傾向にあるという。その部分が曖昧となると、結果的には、誰にも想いを届けることができないという残念な結果を招くこともある。そうした企業や団体のアドバイザーとしても、PR TIMESは活躍している。最後に小林氏は、「私たちはPR会社に依存してほしいとは思っていない。最終的には、自分たちの会社のことは自分たちで行えることがベストだと思う。でも現実的には、ノウハウやリソースがなく手が止まってしまうなどの問題に直面することが多い。足りない部分は、伴走者として我々をうまく使ってほしい」と、PRに悩む企業や団体を応援していくことで社会貢献していきたいと話を締めくくった。

 プラットフォームに象徴されるように、PR TIMESは、WEB展開が得意ではあるが、それは単なる一面に過ぎない。その情報能力を活かしつつ、現場の担当者がフレキシブルな対応をすることで、クライアント側のPR担当者と二人三脚でプロジェクトを進めているのだ。まさに縁の下の力持ちといった印象である。今後ますますWEB活用した分析は重要度を増していくが、そこを支えるのは、やはり人の力であることも実感できた。その点、PR TIMESは、PRに悩む担当者にとって、良きパートナーとなり得るのではないだろうか。

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協力:株式会社PR TIMES