パナソニックは2019年8月7日に「エボルタNEOトライアスロン」を実施した。これは同社製の乾電池「エボルタ」シリーズ(17年からはエボルタNEO)の長持ち性能を実証するために、ロボットの「エボルタくん」(エボルタNEOくん)によるプロジェクト「エボルタチャレンジ」として開催されたもの。今回は東京・お台場を舞台に、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(マラソン)の3つの競技を組み合わせた「トライアスロン」が選ばれた。

協力:パナソニック

 舞台となったのは、2019年8月15日から18日までの4日間にかけて行われる、東京2020大会トライアスロン競技のテストイベント「ITUオリンピッククオリフィケーションイベント」の会場だ。パナソニックがオリンピック・パラリンピックの公式スポンサーを務めていることもあり、東京2020大会トライアスロン競技の会場になる東京・お台場が選ばれた。

 実際の競技はスイム1.5km、バイク40km、ラン10kmの全51.5kmの行程となる。エボルタNEOくんの身長は人間の約10分の1の17cmということもあり、今回のチャレンジコースはちょうど10分の1の行程になったとのことだ。

 スイム用、バイク用、ラン用それぞれのエボルタNEOくんが用意されるが、エネルギー源となるのは単3形乾電池「エボルタNEO」2本のみ。伴走する高橋智隆氏がトランジションエリアで電池を次のエボルタNEOくんに引き継ぐ形で行われる。

2008年にスタートした「エボルタチャレンジ」に挑戦した初代「エボルタくん」から現在の「エボルタNEOくん」まで10年以上にわたって開発を担当してきたロボットクリエーターの高橋智隆氏がエボルタNEOくんをリリースし、「エボルタNEOトライアスロン」のスタートが切られた
2008年にスタートした「エボルタチャレンジ」に挑戦した初代「エボルタくん」から現在の「エボルタNEOくん」まで10年以上にわたって開発を担当してきたロボットクリエーターの高橋智隆氏がエボルタNEOくんをリリースし、「エボルタNEOトライアスロン」のスタートが切られた
数多くの撮影クルーに見守られながら、お台場海浜公園の海上を進んでいく
数多くの撮影クルーに見守られながら、お台場海浜公園の海上を進んでいく
スイム用のエボルタNEOくんは防水仕様のため、しっかりと封入された電池ケースを高橋氏が丁寧に取り外す。エボルタNEOを乾電池ケースにしっかりと装着したら、バイクがスタート
スイム用のエボルタNEOくんは防水仕様のため、しっかりと封入された電池ケースを高橋氏が丁寧に取り外す。エボルタNEOを乾電池ケースにしっかりと装着したら、バイクがスタート
お台場海浜公園からデックス東京ビーチのウッドデッキを通り抜けていく。りんかい線の東京テレポート駅と新交通ゆりかもめお台場海浜公園駅を結ぶ「東京テレポートブリッジ」なども通っていく。お台場の街を進みながら、お台場海浜公園まで戻ってきたエボルタNEOくん
お台場海浜公園からデックス東京ビーチのウッドデッキを通り抜けていく。りんかい線の東京テレポート駅と新交通ゆりかもめお台場海浜公園駅を結ぶ「東京テレポートブリッジ」なども通っていく。お台場の街を進みながら、お台場海浜公園まで戻ってきたエボルタNEOくん
最後のチャレンジは1kmのランだ。先ほどと同じように、トランジションエリアで高橋氏がバイクに乗るエボルタNEOくんからラン用のエボルタNEOくんに電池を入れ替える
最後のチャレンジは1kmのランだ。先ほどと同じように、トランジションエリアで高橋氏がバイクに乗るエボルタNEOくんからラン用のエボルタNEOくんに電池を入れ替える

 19年8月7日12時ちょうどにお台場海浜公園のビーチをスタートしたエボルタNEOくんは、全行程を1時間26分40秒でゴール。気温35度、路面温度は70度を記録する酷暑の中、1時間45分1秒以内だった目標タイムを軽くクリアした。

全行程を1時間26分40秒でゴールした
全行程を1時間26分40秒でゴールした
タイムは1時間26分40秒。1時間45分1秒以内という目標を20分近く短縮する好タイムだった
タイムは1時間26分40秒。1時間45分1秒以内という目標を20分近く短縮する好タイムだった

 ゴール後には、パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部 本部長の河野明氏が登壇。「当初スイムでかなり苦労するかなと思っていましたが、思いのほか順調にくぐり抜けられ、以降も大きなトラブルに巻き込まれることなく見事に完走し、目標タイムをクリアできました。ひとえに皆様方の応援のおかげです」と語った。

 「08年に始まったエボルタチャレンジ、そしてエボルタNEOのチャレンジと長く続けてきました。これは電池としてのエボルタの力を皆様に知っていただくということが目的ではありますが、挑戦し続けることがこのイベントの本当のコンセプトです。この会場では来年の7月27日に男子のトライアスロン、翌28日には女子のトライアスロン、そして8月1日にはミックスという日程で本競技が行われます。長いことオリンピック・パラリンピックのスポンサーをしている関係上、ぜひ今年はオリンピック・パラリンピックにつながるイベントをやりたいと思っており、走りきることができたのは本当にうれしい限りです」(河野氏)

パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部 本部長の河野明氏
パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部 本部長の河野明氏
ニコニコ生放送やYouTubeパナソニック公式チャンネルで行われたエボルタNEOトライアスロン生中継で解説を務めた元トライアスロン日本代表 田山寛豪氏が登場し、特製のメダルがエボルタNEOくんに授与された
ニコニコ生放送やYouTubeパナソニック公式チャンネルで行われたエボルタNEOトライアスロン生中継で解説を務めた元トライアスロン日本代表 田山寛豪氏が登場し、特製のメダルがエボルタNEOくんに授与された

 「スイムから上がったときには『予定通りだな』と思いましたが、バイクではこんなに転んでいるエボルタNEOくんを見たことがありませんでした。もし達成できなかったら僕のせいじゃないかと心配もしましたが、最後のランはスイム、バイクをやった後とは思えない良い走りでした。伴走していた高橋さんのペース配分もすごく良かったのだと思います。いいものを見せていただきました。これは日本のトライアスロンの男子・女子選手にも見てもらって、『お前ら諦めるな、あと1年あるぞ、頑張れ!』と私は伝えたいと思います」(田山氏)

 最後には開発者であるロボットクリエーターの高橋氏が登壇した。

 「当初から取り組んでいる10年来の仲間と一緒に、今年もチャレンジを無事に成功できました。厳しいチャレンジなので、決して和やかなだけでなく、侃々諤々(けんけんがくがく)の議論をしながらギリギリのところで開発を続けて、無事にこの大きな目標を達成しました。これによってまた絆が深まり、よりハードな、より困難なチャレンジをしたくなってしまうということでこの10年やってきました。そうしている間にたくさんの方に応援していただけるプロジェクトになり、本当にありがとうございました。できればこの疲れを取った後に、さらなる大きな夢、チャレンジをみんなと一緒に考えて続けていきたいので、今後とも応援よろしくお願いいたします」(高橋氏)

協力:パナソニック株式会社