爆発的な勢いで増大を続けている「データ」。今日では、そうしたデータをテクノロジーの力で簡単に手に入れられる時代が到来している。そこで、企業に求められているのが、入手したデータを蓄積・保持するだけではなく、データをしっかりと理解し、有効に活用していくことだ。Tableauでは、念頭に置くべきは「ビジュアライズ」と「ストーリーテリング」と指摘する。今後、企業が成長を目指していくには、これら2つのキーワードを常に意識し “ビッグデータの海”で溺れることのない対応が必要になる。

協力/Tableau Japan

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石油に代わる“資源”を、誰もが持つ時代

 世界中の様々なシステムに蓄積され、流通するデータの量は爆発的に増大している。2020年には2013年比で10倍にもなると予測されており、今やデータは石油に代わって世の中で最も重要な資源だと言われる。

 例えば商取引についても、かつてはシステムで保持されるデータというと、せいぜい購買履歴のようなものだった。しかし、現在ではECサイト上で顧客が閲覧したページ遷移の履歴なども容易に得られ、今後はリアル店舗で顧客の動向をカメラ映像からデータ化するといったことも可能になるだろう。

 「このように、これからは世界中の多様な事象についてのデータ化がさらに加速していくことになります。それらデータをただ蓄積していくだけというのでは“宝の持ち腐れ”。やはりデータを理解し、活用していくことが重要で、データを理解することが世界を理解することにつながるわけです」とTableau Japanの田中香織氏は指摘した。

石油に代わる資源がデータだとし、“宝の持ち腐れ”にならない活用を訴えたTableau Japanの田中香織氏
石油に代わる資源がデータだとし、“宝の持ち腐れ”にならない活用を訴えたTableau Japanの田中香織氏

目指すべきは、“データ ストーリーテラー”

 その上で、田中氏は、データの理解・活用を進めていく重要なキーワードとして「ビジュアライズ」と「ストーリーテリング」を挙げる。

 まず、ビジュアライズとは文字通りデータの「視覚化」だが、仮に今、計120個の数字が30行×4列で画面上に表示されていたとする。その中にランダムに含まれる、ある任意の数字が計何個あるのかを人が知ろうとすると、通常は数字全体を目で追うことになり、少なくとも数秒~十数秒程度を要するだろう。これに対し、対象の数字のみが赤色で示されていたり、対象以外の数字が淡色表示されているといった視覚効果が加えられていたらどうだろう。おそらくは圧倒的に速く目的を達することができるはずだ。

 ここで挙げた色(色相、彩度)に限らず、サイズや形状、幅、向き、位置などの視覚効果は、人がものごとをより早く、そしてより良く理解することの助けになる。「このことをデータ活用の局面で捉えれば、例えば表形式の文字の羅列で示されたデータをグラフなどに置き換えることで、それが膨大なデータであったとしても、全体の傾向を容易に把握できる」と田中氏は指摘し、さらに「このように人間の持つ視覚能力を活かして、認識を拡大するのがビジュアライズであり、そうしたデータの表現方法に則って分析を行うのがビジュアル・アナリティクス」と説明した。

 一方のストーリーテリングは、ビジュアライズによって理解されたデータの傾向を人が記憶したり、他の人との間で共有するのに役立つ。例えば、数字の羅列と、それと同等の分量の文章では、後者のほうがはるかに人の記憶に残りやすい。通常、文章には何らかのストーリーが包含されており、人の心を動かし得るからだ。

 先ほど示した表形式のデータをグラフ化に置き換えるケースであれば、ビジュアライズにより把握できた傾向や新たな気づきにかかわる説明をストーリーとしてキャプションなどで追加すれば、事実関係についての理解の共有が進み、組織的な意志決定に役立てていくこともできる。

 「言い換えるなら、データに基づいて人を動かすにはストーリーの力こそが不可欠です。ビジネスに携わる皆様には、データからストーリーを紡ぎ出すことのできる“データストーリーテラー”になっていただくことがこれからの時代に重要なこと」と田中氏は強調する。

 世界の様々な事象がデータ化され、そのデータをテクノロジーの力で簡単に入手できる時代が到来する中、企業が成長を目指していくには、ビジュアライズとストーリーテリングを意識していくこと。これにより“ビッグデータの海”で溺れることなく、世界を泳ぐことができると言う。

「データにおけるビジュアライズの重要性」
「データにおけるビジュアライズの重要性」
田中氏は、データにおけるビジュアライズを「可視化」ではなく「視覚化」と表現する。左の数字の羅列と比較し右側の視覚化されたデータでは、同じ情報量でも見えにくかった「気づき」が起きるという。これをビジュアル・アナリティクスと表現している
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