日経クロストレンドのアドバイザリーボードの面々が、「ポスト平成」の注目キーワードを占う本特集。日経クロストレンドのアドバイザリーボードの1人である日本航空 旅客販売統括本部 Web販売部 1to1マーケティンググループの渋谷直正氏は、自分でデータ分析ができる「シチズンデータサイエンティスト」が活躍する年になると予想する。

写真/ShutterStock
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 注目キーワード 
シチズンデータサイエンティスト

日本航空 Web販売部 1to1マーケティンググループ アシスタントマネージャ
渋谷 直正氏

 「自分で分析ができるビジネスパーソンを増やそう」。私はかねて、ビジネスアナリティクスが企業で機能するためには、分析の専門家(データサイエンティスト)ではなく、現場のビジネスパーソンが、その業務知識や経験・センスを生かして自ら分析することが重要であると主張してきた。

 2019年は、分析の民主化(一握りの専門家ではなく、より多くの人が分析に参画すること)が進み、データドリブンに基づいた考え方や能力の向上に通じる「シチズンデータサイエンティスト」の活躍がいよいよ盛んになるのではないかと感じている。

 シチズンデータサイエンティストは17年に米調査会社ガートナーが提唱した概念で、分析の専門家ではないが、Excelを使うように分析ツールを駆使し、データ分析を行うビジネスパーソンを意味する。しかし現状は、多くの分析にはデータベース操作言語のSQLやプログラミングのスキルに加え、統計解析の知見が必要で、一般のビジネスパーソンには難しく、一握りのデータサイエンティストがそれを行っている。

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