日経クロストレンドでは「決断の裏側」特集を掲載しました。本特集に連動し、アドバイザリーボードの敏腕マーケターやテクノロジストに「転機」についてうかがいました。彼らが何に悩み決断したのか、何がその決断を分けたのか──。ここからヒントを得て、ぜひ皆さんの次の一歩につなげてください。

日清食品ホールディングス 執行役員CMO(グループマーケティング責任者)
深澤 勝義 氏

 2001年、花王のヘアケア事業は瀕死の状況にありました。外資系のユニリーバ、P&Gが台頭。1932年に日本で初めてのシャンプー(花王シャンプー)を発売して以来70年近く守ってきたトップメーカーの座をユニリーバに受け渡し、その差は広がり続けていました。

 「メリット」「エッセンシャル」といったロングセラーブランドもかつての輝きはありませんでしたが、それよりも重症だったのは美を追求するプレミアムタイプがどうしても育成できなかったこと。過去10年で7ブランドを発売しながら、どのブランドも育っていなかったのです。

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