新市場を創造した人や画期的なビジネスモデルを構築した人、注目に値するモノやサービス、取り組みは多くある。日経クロストレンドは「マーケター・オブ・ザ・イヤー 2018」賞を設けて優れた人々を表彰した。一方アドバイザリーボードのメンバーが注目した取り組みにはどういうものがあるのか。第3弾はパルコ執行役グループICT戦略室担当の林 直孝氏。ポイントは顧客に対する「セレンディピティー」だ。

思いもしなかった商品やサービスとの出会いを楽しんでほしい(写真はイメージ)(c)shutterstock
思いもしなかった商品やサービスとの出会いを楽しんでほしい(写真はイメージ)(c)shutterstock

パルコ 執行役 グループICT戦略室 担当
林 直孝氏

 顧客の立場で2017年に体験した日本航空(JAL)の「どこかにマイル」は衝撃でした。JALのWebサイトが推奨する4カ所の目的地の「どこか」に、たまったマイルでお得に行けるという国内線特典航空券のこと。16年12月にサービス開始、17年4月に伊丹発に拡充しています。

 映画『男はつらいよ』のフーテンの寅さんになった気分で(寅さんは飛行機嫌いですが)、旅に出てセレンディピティー(偶然の出会いによる幸運)をサポートしてくれる見事な企画だと感じています。

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