2006年にリクルートホールディングス入社。同社のデジタル化を推進した後、新規事業提案制度での提案を契機に新会社を設立。事業を3年で成長フェーズにのせ売却した経験を経て、14年メディアテクノロジーラボ所長に就任。15年、リクルートのAI研究所であるRecruit Institute of Technologyを設立し、初代所長。17年3月にデジタルセンセーションに転じ、同年10月から現職。静岡大学 客員教授、東京大学政策ビジョン研究センター 客員研究員、みんなの認知症情報学会 理事

これまで一番達成感を得た仕事は?

 「ミンスキー研究を継承しましょう」の一言。16年1月、人工知能の父・マービン・ミンスキー博士の逝去を背景に、博士が長年顧問を務めたベンチャーへの参画を決め、「超高齢社会の社会課題解決にAIを利活用」という学びを得た。

商品・サービス、事業開発で重要だと思うことを3つ挙げてください

 ジャーナリストの目、SF作家の筆、YouTuberの声、起業家の魂

これから仕掛けたいことは?

 認知症情報学によるエビデンス・ベースド・ケアの確立と、それを実現するフランス生まれの認知症ケア「ユマニチュード」の普及。

最近気になっている言葉や現象、技術は?

 人工孔子

尊敬するマーケター、経営者、研究者…と、その理由は?

 科学哲学のポール・ファイヤアーベント、バレエ振付家のジョン・ノイマイヤー。ファイヤアーベントは「Anything Goes」という彼の言葉に代表される大域的な科学の進化。ノイマイヤーは「贖罪」の意味を込めてマタイ受難曲を広島で公演したアートのメッセージ性。

最近、読んだ本で仕事の参考になったものは?

 下村治の著作。池田勇人の所得倍増計画のブレーンの著作を読むことで、超高齢社会の経済学を人工知能を利活用してどう実現するかヒントを得ています。

AIDMAなどのマーケティング理論や法則で実践、重視しているものは?

 4S理論。Sense(取材)、SF(創作)、Share(共有)、Shift(実現)

トレンドをウオッチしている他業界は?

 シンギュラリティが来る2045年、日本の人口動態は50歳以上が6割。日本は、シニアマーケティングがユニバーサルになる時代へ。

直近のヒット商品、サービスで気になっているものは?

 PPAPのカウベルの音源になっていたTR909を開発した菊本忠男さんはMIDIの開発者。そのメタファーから「超高齢社会のMIDI」は何か?を考えている。菊本忠男さんは、みんなの認知症情報学会の支援者でもある。