1985年、神戸大学経済学部卒業、ネスレ日本に入社。営業本部、ネスレUK、ネスレマッキントッシュ(現コンフェクショナリー事業本部)、ネスレスイス本社での勤務を経て、05年に同マーケティング統括部長。09年にネスレ日本 常務執行役員 コミュニケーションズ&マーケティングエクセレンス本部長、12年チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)に就任。17年より同社、専務執行役員。現在CMOとして、組織のあらゆる部門においてマーケティング力を発揮させる役割を担う。日本マーケティング協会常任理事。日本マーケティング学会常任理事
これまで一番達成感を得た仕事は?
2003年に開始した「キットカット受験生応援キャンペーン」が一番大きな成功例だと思います。「ネスレ」や「キットカット」が主語になるのではなく、受験生を応援したい第三者が主体となり、彼らと一緒に「キットカット」で受験生を応援していくという枠組みが機能することを学びました。今でも日本郵便をはじめ、様々なパートナーと一緒に受験生を応援し続けています。
商品・サービス、事業開発で重要だと思うことを3つ挙げてください
① 顧客の問題解決につながることか。
② 差別化されていて、他社が真似できないことか。
③ 付加価値があることか。
これから仕掛けたいことは?
顧客の問題解決につながるような新しい消費者コミュニケーション。
最近気になっている言葉や現象、技術は?
AI、IoTをはじめとするデジタルテクノロジー。
尊敬するマーケター、経営者、研究者…と、その理由は?
フィリップ・コトラー教授
ワールドマーケティングサミットの事務局長として過去5年接する中で、自らがエスタブリッシュされたマーケティングのドメインに留まらず、常に新しい現実を見つめながら新しい発想でマーケティングをリードされている姿勢に感銘を受けました。