京都大学経済学部卒。2002年に消費財メーカー、プロクター・アンド・ギャンブル入社。紙オムツブランド「パンパース」、剃刀ブランド「ジレット」のブランドマネージャーを経たのち、シンガポールにて小型家電ブランド「ブラウン」やスキンケアブランド「SKII」などのリージョン責任者となる。12年、楽天に入社、グローバルマーケティングの責任者を経て、14年より上級執行役員としてグローバルおよび国内のマーケティングとブランディングを統括。15年にフェイスブック ジャパンに入社し、現職

これまで一番達成感を得た仕事は?

 P&G時代、「Braun」のアジア地域の責任者になり、担当する業界が消費財から家電に変わり、なおかつ職責も日本からアジア地域へと広がった。国籍も文化も違うチームをリードするなかで、グローバルでのリーダーシップについて学んだ。

商品・サービス、事業開発で重要だと思うことを3つ挙げてください

① Change
モバイル化が進んでいるなか、先を見据えて変化を起こす。特にコミュニケーションがテキストから写真、動画そしてVR/ARに進化しているなか、どう製品・サービスを進化させていくかは重要だと感じている。

② Consistency
ただ変化に対応するだけでなく会社の方向性にブレがないことがとても大切。例えばFacebook のミッションである「コミュニティづくりを応援し、人と人が身近になる世界を実現する」はすべての羅針盤になっている。

③ Consumer
方向性を定めつつ変化を起こしていくうえで、利用者の方に受け入れられないと意味がないので利用者の方の声を聞く。P&GのPurpose「consumer is boss」はそれを如実に表している。

これから仕掛けたいことは?

 日本のあらゆる可能性をつなぎ、かがやく日本へ向かうよう貢献したい。これまでも注力していた中小企業の支援や女性起業家の活動に加えて、地方都市のニーズに合った連携を通じて中小企業のビジネスの伸長に貢献したい。実際、多くの企業や自治体と意見交換をさせていただいたなか、地方にはさまざまな課題がある一方で、ポジティブな取り組みも始まっていると実感。大きいポテンシャルを感じている。また、あらゆるビジネスが2020年に向けて世界に向けて発信していく橋渡しをしたい。

最近気になっている言葉や現象、技術は?

 「Thumb stop creative – 親指を止めるクリエイティブ」。モバイルのなかで際立つクリエイティブとは何かを極めていきたい。弊社のCreative shopという部署では、Facebook/Instagramでブランディングやビジネスを構築するための親指を止めるクリエイティブを作成している。ここに大きいポテンシャルを感じている。

尊敬するマーケター、経営者、研究者…と、その理由は?

 楽天の時の上司だった現U-NEXT 取締役副社長COOの島田亨さん。私が一つ一つカチッと考えるのに対して、面白そうならやってみろと、後押ししてくれるタイプ。

 77年会で知り合ったKEISUKE MATSUSHIMA オーナーシェフの松嶋啓介さんは、畑は違うが日本から世界に向けて勝負していきたいという思いに共感。

最近、読んだ本で仕事の参考になったものは?

 デール・カーネギーの「人を動かす」。英訳では、How to win friends and influence people。英語の原題に大いに共感。人との関係を築く上で本質を描いている本だと思う。

 羽生善治さんの「決断力」。プロの棋士として勝負の世界で生き抜いてきたからこその言葉に共感。直感を大切にしているという点も参考にしている。