多数の当事者が参加して公正な価格を形成する方法のことで、生鮮食料品等の中央卸売市場で一般的に行われる。通常は1人の売り手に多数の買い手が向き合い、買い手がそれぞれ当該商品に対する評価をもとに購入可能価格を提示し、最も高い価格を提示した者が購買権を獲得する。この応答が公開の場で行われるのがセリで、この場合、買い手は競争者の価格を観察することができ、自らの価格を変更することもできる。各買い手が価格を用紙に記入して提出する方式が入札で、買い手は競争者の価格を参照することも価格を変更することもできない。セリ上げが一般的であるが、花卉の取引ではクロックと呼ばれる機械を用いて、高価格からのセリ下げが行われている。

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