それまでのメーカー主導の価格体系が崩れ、商品・サービスの価格が大きく下落すること。高度成長期の物価上昇を背景にダイエーの中内㓛が「価格決定権の奪取」を掲げ、メーカーの管理価格に挑戦したのが始まりで、城山三郎の小説『価格破壊』のモデルともなった。その後、生活者の低価格志向に対応すべく、安い輸入品、メーカーからの直接仕入れ、大量仕入れによる流通の効率化、メーカー希望小売価格を無視するディスカウントストアなどの登場により、商品・サービスの安売りは常に小売業の1つの軸として定着している。近年では製品企画と販売を担当することで実質的に「工場を持たないメーカー」として低価格に挑戦する企業も現れている。
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