地球にはさまざまな生きものがいることを知ってほしい
この企画展は、「講談社の動く図鑑MOVE」のコンテンツや世界観をベースとしたものだ。動く図鑑MOVEシリーズは、これまでの図鑑にはないような迫力ある写真やイラストを使い、さらに付属DVDの動画を組み合わせて躍動感を感じながら知識を身につけられるのが特徴のシリーズ。恐竜、植物、昆虫、鉄道、古代文明など広いジャンルをカバーし、シリーズ累計発行部数270万部というヒット書籍だ。企画展の図録も同シリーズのようなデザインになっている。
本と動画による図鑑の世界を体感型の企画展示にしたことについて、日本科学未来館 展示企画開発課の宮原裕美氏は「砂漠や海、ジャングルといった地球各地をめぐりながらそこにいる特徴的な生きものを知り、地球にはさまざまな生きものがいることを知ってほしい。そのためにはVR(仮想現実)などではなく、体感してその生きものの気持ちになってみるのがいいと考えた」と語った。
筆者はひたすら楽しんでしまったが、たとえばバシリスクのスゴ技に驚いたりダンゴムシの気分になると同時に、なぜそんな技が必要なのかなどを親子で考えると、生きものへの理解をよりいっそう深められそうだ。
「MOVE 生きものになれる展」の開催期間は2018年4月8日まで。開館時間は10~17時(入場は閉館30分前まで)で、休館日は火曜日(一部開館する日あり)となっている。料金は3歳以下は無料、小人(4歳~小学生未満)が1000円(税込み、以下同)、中人(小学生~18歳以下)が1300円、大人(19歳以上)が1900円、シニア(65歳以上)が1700円となっている。
前述の通り、恐竜ショー「DINO-A-LIVE」は登場日時が決まっているので、見たい人は公式サイトでスケジュールを確認しておこう。また、靴を脱いで体験するコーナーが多いので、動きやすい服装と脱ぎやすい靴で行くのがおすすめだ。
(文/湯浅英夫)