「ボケとツッコミ」という分かりやすさがウケた

 ゲームを開発したきっかけは、メンバーの1人である中森氏が考案し、発売したJ-POPの歌詞の頻出フレーズを使ったかるた「狩歌」。その面白さに感銘を受けた栗林氏が「こういう面白いゲームを自分たちでも作りたい」と言い出したことだという。

 メンバーの狙いは笑いを通してお互いを理解し合い、親密になれるようなボードゲームを作ること。そこから「ボケに対するツッコミのペアを作る」というゲームの原型となるアイデアができた。

 アイデアが具体化したのは2017年夏。手始めにいくつかのツッコミワードを書いた紙を並べてトークを開始し、小島氏が「ご飯の後のデザートはカレーかな」とボケた瞬間、他の3人が同時に「インド人か!」と叫んで札を取り合った。「全員いっしょにハモってツッコむというのが、すごく楽しくて」(氏田氏)、このかるたなら場が盛り上がることを全員が確信したという。

100枚あるトークテーマカードの一部
100枚あるトークテーマカードの一部
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 売れ行きが好調な理由について、小島氏は「誰もが知っている『お笑いのボケとツッコミ』と『かるた』を組み合わせたという分かりやすさではないか」と話す。「ボードゲームはルールが難解なものも多い。それもボードゲームの楽しさの一つではあるが、このかるたは誰もが知っている題材を生かしたのがウケたと考えている」(小島氏)。また、小島氏は「笑いのセンスを磨きたい」という欲求が潜在的にあることも、受けた要因のひとつではないかと話す。

 SNS上では「ツッコミかるた、取り札見ただけで半年分くらい笑った」「ツッコミかるた面白そう。ボケ札も用意してくれるともっと低年齢でもいけそう」という感想のほか、「笑いの勉強として真剣にやりたい」という声も上がっているそうだ。

購入者が自由に遊べるよう、好きなワードが入れられるカードも用意
購入者が自由に遊べるよう、好きなワードが入れられるカードも用意
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 とはいえ、なかには「急にボケろと言われてもできない」という人もいるかもしれない。実はメンバーの中森氏もボケが苦手で、トークのときもボケられないことが多いという。そんな人がたびたびツッコんだときのために「ボケろよ!」という取り札も用意されている。「ルールが厳密でないことも、このかるたの良さ」(氏田氏)。

 反響が大きいことから、かるたを使ったさまざまなコラボレーションも検討中だという。「例えば実在の芸人のツッコミを集めたかるたの商品化や、ツッコミかるたで遊ぶ様子を実況するイベント、ツッコミかるたをお笑い芸人にやってもらうネット番組など、さまざまな展開を考えている」(氏田氏)そうだ。

(文/桑原恵美子)

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