ユニクロは保湿オイルを配合

 ユニクロのヒートテックの新モデルには、ピースフィット同様に保湿成分が配合されている。使われているのは、数年前から化粧品としても注目を集めているアルガンオイルだ。アルガンオイルはモロッコに生育するアルガンツリーという木の種子から採取される希少性の高いオイルで、肌の脂質成分と近く、オレイン酸などの美容成分が多く含まれている。アルガンオイルを素材のひとつであるレーヨンに練り込んだことで、生地の手触りが柔らかくなり「ヒートテック史上最高になめらかでしっとり」(ユニクロ広報部の謝宝友氏)しているという。

「ヒートテックVネックT(長袖)・ブラック」(990円)。今年初めて女性向けにVネックを追加した
「ヒートテックVネックT(長袖)・ブラック」(990円)。今年初めて女性向けにVネックを追加した
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「ヒートテッククルーネックT(9分袖)・オリーブ」(990円)。シャツの袖口から見えづらい9分袖
「ヒートテッククルーネックT(9分袖)・オリーブ」(990円)。シャツの袖口から見えづらい9分袖
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 ユニクロでは、2013年から保湿を目的として女性向けに椿オイルを配合したヒートテックを発売。2015年には男性、子供向けの商品にも椿オイルを使っていたという。今回、さらに手触りの良い製品をと考え、アルガンオイルに変更し、すべてのヒートテックに配合した。アルガンオイルの効果とともに、ウェブサイトや店頭でヒートテックの改良について大々的に訴求。「今までの製品は手が荒れていると生地がひっかかったりしたが、今年の製品は引っかからない」「素材がなめらかで脱いだり着たりしやすい」という顧客アンケートの声を紹介し、昨年までの違いを強くアピールしている。

無印良品は「発売当初から天然素材を重視」

 無印良品は2008年からあったかインナーを販売している。2016年の新商品「綿混あったか」シリーズはオーガニックコットンを47%使用。アクリルやレーヨン、ポリウレタンなども使われているが、素材の比率を見る限りは昨モデルまでのホットコットに比較的近いかもしれない。

「綿混あったかVネック長袖シャツ 紳士・チャコールグレー」(1195円)。綿47%、アクリル28%、レーヨン19%、ポリウレタン6%
「綿混あったかVネック長袖シャツ 紳士・チャコールグレー」(1195円)。綿47%、アクリル28%、レーヨン19%、ポリウレタン6%
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 この商品は昨シーズンまで展開していた「天然素材にこだわったぬくもり」シリーズの改良したもの。昨シーズンも綿を使用していたが、今年からオーガニックコットンに変更した。保温性を高めるためにアクリルを追加し、さらに価格を200円ほど安くしている。男性、女性向けともに脇に縫い目が出ないように縫製しているので、着用時に縫い目が当たってチクチクすることがないという。

 「特に肌触りだけを重視したわけではないが、コットンの風合いを生かして、温かく快適なインナーを作りたかった」と、良品計画 宣伝販促室の関根純子氏は話す。無印良品では、以前からインナー以外のカテゴリーでも天然素材を重視した商品を展開している。今年のトレンドとは関係なく、天然素材を求めるユーザーに応える商品を用意したということだろう。

 綿混あったかインナー以外にも、ウールと綿を混紡した「コットンウールストレッチあったか」シリーズも昨シーズンから継続して販売している。

「コットンウールストレッチあったかUネック九分袖シャツ 婦人・黒×ボーダー」(1834円)。綿84%、ウール10%、ポリウレタン6%。綿の柔らかさとウールの保温性を生かしたという
「コットンウールストレッチあったかUネック九分袖シャツ 婦人・黒×ボーダー」(1834円)。綿84%、ウール10%、ポリウレタン6%。綿の柔らかさとウールの保温性を生かしたという
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