5シーズン目からはメルセデス・ベンツとBMWが参戦

元F1ドライバーの片山右京氏(左から2人目)も登場し、モータージャーナリストの飯田裕子氏(右から2人目)と共にトークショーを行った
元F1ドライバーの片山右京氏(左から2人目)も登場し、モータージャーナリストの飯田裕子氏(右から2人目)と共にトークショーを行った
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 フォーミュラEはまだ3シーズン目という新しいレースだが、EVのトップカテゴリーのレースといえる存在だ。各チームが参戦するハードルを下げるために、共通のマシンを使用するワンメイクレース体制でスタートしたが、段階的にマシン各部の変更を可能にし、最終的には各チームがオリジナルマシンで参戦することになると見られる。

 当初は自動車メーカーやサプライヤーのチームへの参戦はかなり限られていたが、シーズンを追うごとにメーカーなどの動きが活発化。今シーズンからはジャガーがパナソニックをパートナーに参戦しているし、デモ走行を行ったABTチームは、アウディとドイツの自動車サプライヤー「シェフラー」の協力を得てマシンを開発しており、次期シーズンからアウディのオフィシャルチームとして参戦することを発表している。さらに5シーズン目からは、メルセデス・ベンツとBMWも参戦するという。

デモ走行はフォーミュラEからの日本への熱烈なラブコール?

丸の内をEVフォーミュラが走ったワケとは(画像)
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 モータースポーツは走る実験室と呼ばれるほど、自動車新技術開発で大きな役割を果たしてきたが、自動車の電動化が加速するなか、フォーミュラEにそうした役割が期待されているといえる。始まったばかりだけに、今後はマシンのカスタマイズが段階的できるようになったり、ワイヤレスチャージングなどの新たな技術投入の構想も出てきたりしており、EVレースが絶好のアピールの場となる可能性も高い。また積極的に参戦することで、各社が次世代EVの舞台で主役となるべく、ブランドのイメージの向上を狙っている部分も大きいだろう。

 現時点では日本の自動車メーカーは関与しておらず、日本でのフォーミュラE開催も未定だ。しかし昨年に続き、開催国ではない日本で今回のようなデモ走行が行われるのは、フォーミュラEからの日本への熱烈なラブコールと受け取ることもできる。

 日本にはEVやハイブリッドカー、そして燃料電池車を開発できる高い技術力を持つ自動 車メーカーやサプライヤーが存在している。パナソニックがジャガーへの協力を表明したことも、各社の背中を押す力になる。今後、多くの日本企業が参画するかどうかが、フォーミュラEの発展を占うポイントにもなりそうだ。

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(文・写真/大音安弘)