本当はみんな、家でドリブルしたかった?

 1台2万4000円という価格のエアドリブルは、なぜ予想以上に売れたのか。笈川社長はネット上にアップした動画が、潜在的なニーズを掘り起こしたのではと推測している。「宣伝費がほとんどなかったので、Facebookに14日間の動画広告をアップしたところ、期間内に10万ビューを超えた。さらに購入者がYouTubeに動画をアップし、それがクチコミで広がっていった。現在も動画を見て『家でドリブルしたい』という自分の気持ちに気づく人が増えているのでは」(笈川社長)。動画が広がるにつれ、いくつかのテレビ番組でも紹介されるようになった。

 空まめシステムではエアドリブルや先述のバンバンボードのほかにも、振動と音を吸収する「ばんばんマット」などを販売している。「せっかく楽しく遊んでいる子どもに『うるさいからやめなさい』というのは、お父さん、お母さんにとっても大きなストレス。なるべくそういうシーンが少なくなるように、日本の生活音を小さくする、ということをしていけたらと考えている」と、今後も音を吸収する技術を活用した製品を出していくことに意欲を見せる笈川社長。また、エアドリブルの開発はバスケットボールが競技人口のわりに練習用グッズが極端に少なく、ボールとリングくらいしかないということも大きかったという。「ほかでも売っているもので価格競争するのではなく、狭くてもいいからニーズが強いもの、他社が作っていないもの、日本にないもので本当に必要とされているものを作りたい」(笈川社長)。

 ちなみにエアドリブルはもともと3~4歳から小学校までの年齢の子どもを対象に作ったものだが、意外にもバスケットボール経験者の大人の購入者も多かったことから、現在同社では大人用のエアドリブルも開発中だ。

 実際にドリブルしてみたいという場合、2017年11月25日までモリイチ京橋店(中央区京橋1-3-2)の2階イベントスペースで開催中の「おうちでも元気いっぱい遊べる!『防音・安全』おうち遊び体験広場」で試せる。バンバンボード(大人用もある)など、同社のほかの製品も体験できる。

室内用のボード型トランポリン「バンバンボード」(税込み1万9500円)。縦70cm×横70cm、高さ12.5cm。重量5.3kg、耐荷重100kg。ウレタンスプリングで音が響きにくいので、子どもが力一杯ジャンプしても騒音の心配がない。また子供が落ちてケガをしないよう、12.5cmの高さになっている。左は大人用
室内用のボード型トランポリン「バンバンボード」(税込み1万9500円)。縦70cm×横70cm、高さ12.5cm。重量5.3kg、耐荷重100kg。ウレタンスプリングで音が響きにくいので、子どもが力一杯ジャンプしても騒音の心配がない。また子供が落ちてケガをしないよう、12.5cmの高さになっている。左は大人用
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床への衝撃を分散・吸収し騒音を防ぐ子ども用プレーマット「ばんばんマット」(税込み1万3500円)。縦180cm×横100㎝×厚さ4cm、重量は2.4kg
床への衝撃を分散・吸収し騒音を防ぐ子ども用プレーマット「ばんばんマット」(税込み1万3500円)。縦180cm×横100㎝×厚さ4cm、重量は2.4kg
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(左)ばんばんマットはファスナーも安全使用になっている (右)10層に圧縮さ れたポリエチレンフォームで音や振動を響きにくくしている
(左)ばんばんマットはファスナーも安全使用になっている (右)10層に圧縮さ れたポリエチレンフォームで音や振動を響きにくくしている
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空まめシステムの笈川伸郎社長
空まめシステムの笈川伸郎社長
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5歳児がエアドリブルでドリブルに挑戦

(文/桑原 恵美子)

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