子ども用の防音グッズの輸入販売を手がける空まめシステム(東京都大田区)が2016年8月に発売した、家の中でバスケットボールのドリブルが練習できる用具「エアドリブル」。原理はトランポリンと同じで、ボールをネットに当てることでドリブルの振動や音を抑制する。バスケットボールでは、ドリブルを常に自主練習することが大事だといわれるが、この用具があれば家の中でもいつでもドリブルの練習ができるというのが売りだ。
空まめシステムの笈川伸郎社長によると、価格が2万4000円と高額なこともあり、発売当初は「1年で1000個くらいはなんとか売れてほしい」と考えていたという。しかし1年たたずに約2000個が売れ、クリスマス商戦が終わる年末までに累計販売数は4000個を超える可能性も出てきたという。
同商品のアイデアを出したのは倉庫会社、今井パッケージ企画(東京都大田区)の本田喜美社長。本田社長から相談を受けた空まめシステムの笈川社長が、取り引き先である韓国のメーカー、IPDS社に開発と製造を依頼。完成した商品を空まめシステムが輸入し、今井パッケージ企画と空まめシステムが共同で販売を開始した。