アレンジ提案、健康訴求は市場拡大の突破口になるか

 近年、「使いきれない調味料が冷蔵庫にあふれている」というストレスを解消するための“万能調味料”のニーズが高まっている(関連記事「ソース1本でハンバーグも煮魚も!? 『新・万能調味料』は本当に万能か」)。だが個食タイプの鍋つゆはそれだけで味が決まる調味料としても使え、さらに料理1回分にちょうど適量の使い切りなので、冷蔵庫の中で持て余すことがない。使いそびれて賞味期限が切れ、捨ててしまうムダもない。まさに理想的な万能調味料ともいえる。

 また近年、ドリンク剤などにとどまらず、し好品などさまざまな分野で健康成分が手軽にとれる食品が人気を集めている。例えばロッテが2015年10月に発売した乳酸菌がとれるチョコレート「乳酸菌 ショコラシリーズ」は、2016年8月に累計2000万個を突破する大ヒットとなっているほどだ。手軽に作れることで主婦に歓迎されている鍋料理に機能性がプラスされれば、ヒットのチャンスはありそうだ。

 鍋つゆのヒット商品を生み出すため、これまで多くのメーカーが「どのような鍋料理が好まれているか」をリサーチしてきた。だがもしかしたら、鍋料理の嗜好の変化とは直接関係のないところに、ヒットの鍵が隠されているのかもしれない。

エバラ食品では「プチッと鍋」シリーズの好調を受け、「プチッとステーキ」「プチッとハンバーグ」「プチッとうどんの素」(各250円)を発売
エバラ食品では「プチッと鍋」シリーズの好調を受け、「プチッとステーキ」「プチッとハンバーグ」「プチッとうどんの素」(各250円)を発売
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(文/桑原恵美子)