健康訴求の鍋つゆがドラッグストアで売れている

 キッコーマンが個食タイプの鍋つゆで狙っているのが、喫食機会の拡大だ。「3~4人用のストレート鍋つゆでは家族が集まらないと食べることができず、必然的に喫食機会が限定されていた。個食タイプにすることで鍋料理がスープ感覚で手軽に作れるようになり、新たな需要が出てくる。朝のみそ汁代わりに、主婦のひとりランチにと、もっと手軽にさまざまなシーンで楽しめる鍋つゆを作りたいと考えた」(キッコーマン食品)。

 もうひとつ、同社が注目したのが、ウェルネス市場の伸びだ。「シニア世代を中心に、体に良い成分を手軽にとれる商品が求められている。とりたい成分は人によって違うので、個食タイプの食品のほうがニーズに合致しやすい」(キッコーマン食品)。

 そこで多くの人が「とりたい」「不足している」と感じている成分の上位を選び、それに合う味種を研究した。「Plus鍋 三種の根菜だしのよせ鍋つゆ」は、すりおろした根菜のだしでみぞれ鍋風の味わいを出しつつ、1人前で食物繊維5.1gをとることができる。1人前にコラーゲン1000mgを配合した「Plus鍋 鶏白湯鍋つゆ」は、美容ドリンクと同じピンク系をパッケージに用い、ドラッグストアのコラーゲン飲料などと同じコーナーで販売することで、売り上げを伸ばしている。1人前で乳酸菌100億個(殺菌)をとることができる「Plus鍋 スンドゥブチゲスープ」は、あるドラッグストアでは鍋つゆ部門の売り上げトップを記録したそうだ。袋の裏面のアレンジ提案も、「切干大根を入れてもっと腸活」「手羽先を入れてもっと美活」「納豆を入れてダブル菌活」など、ウェルネス寄りの提案も加味しているところが、にんべんとの違いだ。

「女性を対象にこの商品のアンケートを取ったところ、5割以上が『自分使いとして(1人で)食べたい』という回答だった。機能を訴えた食品であること、個食タイプであることを強く打ち出したことで、『自分のための鍋料理』として選んでもらえる商品になった。 また“ふだん使いで、気楽にかまえず食べてもらいたい”というコンセプトも伝わっていると思う」(キッコーマン食品)。

2016年8月発売の「キッコーマン Plus鍋」シリーズ3品。1人前で、食物繊維5.1gがとれる「三種の根菜だしのよせ鍋つゆ」、1人前でコラーゲン1000mgがとれる「鶏白湯鍋つゆ」、1人前で乳酸菌100億個がとれる「スンドゥブチゲスープ」(各4袋入りで300円)
2016年8月発売の「キッコーマン Plus鍋」シリーズ3品。1人前で、食物繊維5.1gがとれる「三種の根菜だしのよせ鍋つゆ」、1人前でコラーゲン1000mgがとれる「鶏白湯鍋つゆ」、1人前で乳酸菌100億個がとれる「スンドゥブチゲスープ」(各4袋入りで300円)
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44g入りのパウチ1袋で、1人用の鍋(6号)ちょうどの量
44g入りのパウチ1袋で、1人用の鍋(6号)ちょうどの量
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1人前に食物繊維5.1gが含まれている「Plus鍋 三種の根菜だしのよせ鍋つゆ」は具に切干大根を入れることでさらに食物繊維が多くとれる
1人前に食物繊維5.1gが含まれている「Plus鍋 三種の根菜だしのよせ鍋つゆ」は具に切干大根を入れることでさらに食物繊維が多くとれる
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1人前にコラーゲン1000mgを配合した「Plus鍋 鶏白湯鍋つゆ」は、鶏手羽を具に入れることでさらにコラーゲン量がアップ
1人前にコラーゲン1000mgを配合した「Plus鍋 鶏白湯鍋つゆ」は、鶏手羽を具に入れることでさらにコラーゲン量がアップ
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1人前に、100億個の乳酸菌を配合した「Plus鍋 スンドゥブチゲスープ」に納豆を入れることで、ダブル菌活鍋に
1人前に、100億個の乳酸菌を配合した「Plus鍋 スンドゥブチゲスープ」に納豆を入れることで、ダブル菌活鍋に
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