肝心の寝心地は? セキュリティは?

 「寝具やリネン類はホテルのような高級品ではない」とスタッフにはっきり言われたが、寝心地にはまったく問題がなかった。宿泊する前の「珍しい本に出合えそう」という期待は少々裏切られたが、それでもやはり、普段は手にとらないジャンルの本との出会いは多く、楽しめた。

 「本好きな人が集まるホステル」と思っていたので、本をめぐって知らない人と会話が弾むのではと勝手に想像していたが、一人一人が読書に没頭しているため、意外に語らいはなく、静か。早めにベッドに入ったところ、深夜になって場がほぐれて話が弾んできたらしく、遅くまでカーテンの外で低い声の楽しげな会話が続いていた。

 宿泊時に少々不安だったのは、カーテンを内側から止めるフックがなかったこと。筆者自身が間違えて隣のベッドのカーテンを開けてしまい、就寝中の女性客を驚かせてしまった(同社に確認したところ、11月11日現在では全床カーテンが固定できるフックを設置済みとのこと)。また鍵付きロッカーなどがいっさいなく、荷物は全て自己管理なので、盗難防止には普通のホテルとは違う自衛策を講じる必要がありそうだ。同社ではこうしたホステルに宿泊した経験のない利用者も多いと見て、フロントで防犯用ワイヤーキーの販売も行っている。

読書に没頭している人が多く、館内は静か
読書に没頭している人が多く、館内は静か
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ベッド内の電源はライトを含め2カ所
ベッド内の電源はライトを含め2カ所
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館内の注意書き。ベッドでは飲食、携帯電話が禁止で、荷物の紛失は自己責任
館内の注意書き。ベッドでは飲食、携帯電話が禁止で、荷物の紛失は自己責任
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(文/桑原恵美子)