“創業地オープンイノベーション”の可能性

 広島に新商品開発拠点を開設した理由として、「創業の地ということで原点に帰るという精神的な意味もあるが、カルビーを好意的に捉え、応援してくれる人が多いことも大きい」(伊藤社長)という。たしかに社外の企業や個人が商品開発プロセスの一端を担うオープンイノベーションは各企業や個人が報酬ありきで参加するとうまくいかず、報酬以外の動機付けが重要になる。そう考えると、地元愛がモチベーションになる“創業地オープンイノベーション”には新たな可能性があるかもしれない。

 目標は3年で新商品を3つ出すこと。伊藤社長は、「いきなり100億円は無理かもしれないが、10億、30億と徐々にハードルを越えていき、最終的にはここから100億円ブランドを作りたい」と意気込みを語った。

 ラボではスナック菓子だけでなく、食品事業全般で新たな価値を提供する商品を開発したいという。さらに商品開発をメーンにしながらも、生産および販売に関しても社外と連携を図る考えだ。

オープニングセレモニーではカルビーの伊藤秀二社長兼COO(左)が湯崎英彦広島県知事(右)にラボメンバーの証しとしてTシャツを贈呈
オープニングセレモニーではカルビーの伊藤秀二社長兼COO(左)が湯崎英彦広島県知事(右)にラボメンバーの証しとしてTシャツを贈呈
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(文/山下奉仁=日経トレンディネット)