客層はお一人様が4割

 会場限定のオリジナル商品があるとはいえ、文具女子博全体で見ればそうした商品はあくまでも一部。文具店や量販店に行けば手に入る既存の商品も多い。そんななか、あえて文具女子博で買い物をするメリットはその買い方にあるのだという。

 「メーカーの方に直接話をうかがい、実物を見て、使い方を聞いたりしながら文具を買うことができる。ほかではなかなかできない買い方だと思います」(池岡さん)。

 貴重な体験をできるのは客だけではない。出店するメーカー側にとっては、顧客の生の声を聞き、直接コミュニケーションが取れるまたとない機会だ。そのため各社ともブースづくりに力が入っており、早い段階から事務局に相談がくるという。

 来場者の購買意欲は高いので、出店者が趣向を凝らしたぶんだけ反応も期待できる。なにしろ入場料を払って文具を買いに来ているのだ。その証拠に、というべきか、およそ4割の客が一人で来場している“お一人様”。客単価も高く、最高額は8万円を超えるという。

 「会場ではA3サイズより大きめの買い回り袋を用意していましたが、袋をぱんぱんに膨らませて買い物している方が多かったですね」(浦田さん)。文具にかける女性たちの熱量はかなり高い。

2018年は台湾ブースが初出店

 2回目の開催となる2018年は、2017年に比べて筆記具系の出店が多いという。「最近は万年筆も女性に人気があります。安価なものが増えてきましたし、インクを自分好みの色合いに調整できるなど、インク選びの楽しさが女性にうけているようです」(池岡さん)。

 さらに、台湾ブースが出店する予定。海外のブースが用意されるのは今回が初めてだ。「台湾では日本の文具が人気で、文具女子博のSNSアカウントのフォロワーにも台湾の方がたくさんいます。事務局のメンバーも台湾の商品が大好きなので、念願がかないました」(浦田さん)。

浦田さんのノートには台湾みやげのシールが貼られていた
浦田さんのノートには台湾みやげのシールが貼られていた
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 今年は会場の広さが昨年の倍ほどになるため、休憩スペースも用意されるとのこと。来場者の9割は女性だが、裏を返せば1割は男性客。文具女子的「レトロ」を体感しに、足を運んでみてはいかがだろう。

(文/大吉紗央里)