レモンサワーは「焼酎が重要」

 市場の急拡大に伴い、ベースアルコールも焼酎からウォッカやジンを使用したものなど、多種多様な缶入りチューハイが登場しているが、同社は、宮崎県に保有している約85種類の「樽貯蔵熟成酒」 をブレンドし、ソフトアルコール飲料を開発している。18年3月に発売した「寶 極上レモンサワー」は原点である「焼酎をベースにしたレモンサワー」として担当者が繁盛店のレモンサワーを飲み比べ、開発したシリーズだ。

 「東京から全国に拡大しているレモンサワーブームは、今後も若年層を中心にさらに拡大し、定着していくだろう。今後も焼酎メーカーの強みを生かした商品開発とブランド育成を行っていきたい」(宝ホールディングス広報)。

「寶 極上レモンサワー<瀬戸内レモン>」(写真左、参考小売価格153円)、「同<丸おろしレモン>」(写真左から2番目、参考小売価格178円)、「同<つけ込み塩レモン>」(写真右から2番目、参考小売価格153円)、「同<熟成つけ込みレモン>」(写真右、参考小売価格178円)
「寶 極上レモンサワー<瀬戸内レモン>」(写真左、参考小売価格153円)、「同<丸おろしレモン>」(写真左から2番目、参考小売価格178円)、「同<つけ込み塩レモン>」(写真右から2番目、参考小売価格153円)、「同<熟成つけ込みレモン>」(写真右、参考小売価格178円)
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レモンの「すっきりした味わい」に着目

 レモンサワーブームのなか、サントリーが18年2月に発売した瓶入りリキュール「こだわり酒場のレモンサワーの素」は発売後半年で年間目標の約10倍の30万ケースを売り上げた。また、17年4月に期間限定で発売したRTDの「明日のレモンサワー」は同年9月から通年商品としての取り扱いを開始。18年7月にはリニューアルも行い、よりすっきりした味わいにしている。

「明日のレモンサワー」(希望小売価格141円)はスピリッツ(国内製造)、レモン浸漬酒、焼酎と3種類のアルコールを使用している
「明日のレモンサワー」(希望小売価格141円)はスピリッツ(国内製造)、レモン浸漬酒、焼酎と3種類のアルコールを使用している
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 サントリースピリッツ リキュール・スピリッツ・焼酎部の杉山誠二課長は「若い世代が好む味が、甘くて口あたりのいいものから飲食店で飲むレモンサワーのようなすっきりした味わいにシフトしてきている」と話す。同社のレモンフレーバーの缶入りチューハイ(ノンアルコールRTDを含む。缶入りカクテル、缶入りハイボールは除外)の伸び率は対14年比で135%。同社の代表的な缶入りチューハイ「-196℃ストロングゼロ」はブランド合計で前期比108%(18年1〜9月)だが、売り上げを牽(けん)引しているのはレモンフレーバーだという。