1996年に、北米以外では初めて日本に出店したスターバックスも、この20年間ですっかり定着。2016年9月末時点で国内に約1200店舗、3万人以上の従業員を抱える巨大企業となった。一方、最近ではコーヒーの豆にフォーカスし、ハンドドリップを売りにしたサードウェーブコーヒーの人気が拡大している(関連記事「大手飲食も参入! 「サードウェーブコーヒー」って何だ?」)。
そんななか、スターバックス コーヒー ジャパンは、“次世代スタバ”として、国内初となる焙煎(ばいせん)設備併設の新コンセプトストア「スターバックスリザーブロースタリー」(以下、ロースタリー)を2018年12月、東京・中目黒にオープンすることを発表した。
ロースタリーの世界1号店は、シアトルに2014年にオープン。スターバックス史上最も成功した出店の一つといわれ、同社では2017年に上海、2018年にニューヨークと東京と、次々にロースタリー出店を予定している。
日本1号店の敷地面積は1200平米で、設計を担当するのは建築家の隈研吾氏。同氏は「スターバックス コーヒー 太宰府天満宮表参道店」(福岡県太宰府市)も手がけている。イタリア料理で有名なロッコ・プリンチ氏監修の焼きたてのフードやパンも取り扱う予定だ。
焙煎設備併設のカフェといえば、ブルーボトルコーヒーをはじめとした、ハンドドリップを売りにしたサードウェーブカフェの象徴だ。エスプレッソを原点として発展し続けたスターバックスがついにサードウェーブの方向に進んでいくのだろうか。