“手帳は高橋”の新コンセプトを発表

 手帳大賞の授賞式に続いて、高橋書店の新ブランディングの発表も行われた。

 ここ数年は空前の手帳ブームで、約7000万冊もの手帳が販売されているのだそうだ。そんななかで高橋書店は手帳市場の40%のシェアを占める手帳のエキスパートといえるが、2016年にはリコールが発生し、63商品を引き上げるという事態に見舞われた。しかし、結果的に売り上げは前年よりもプラスに転じ、「20年以上プラス成長の記録を更新中」(東宏志取締役)なのだそうだ。

高橋書店の東宏志取締役
高橋書店の東宏志取締役
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 高橋書店は2014年から2017年まで「未来がはじまるよ」キャンペーンを行い、広告には落語家の春風亭昇太や高橋みなみなどのタレントを起用、広告に重点を置くなどしてきたが、2018年度からは15年ぶりに手帳のブランディングを新たにし、タレントは一切使わない方針なのだという。

 「今年からブランディングを刷新する。広告がひとり歩きするのではなく、社員やお客様を巻き込んで、商品の意義やこだわりを見つめ直し、発信していく」と高橋秀雄社長は話す。ターゲットとするのは学生や新社会人、働く女性とし、新たなブランドコンセプトは「あなたと365日」と発表した。

高橋書店の新しいブランディングコンセプト
高橋書店の新しいブランディングコンセプト
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 新しいコンセプトCMは、365日のちょっとした出来事を、一般の人や高橋書店の社員を通じて展開していくというもの。このCMを手がけるのが、ダイコクinc.のクリエイティブディレクター、サトー克也氏。サトー氏は、コスモ石油の「ココロも満タンに宣言」や三井不動産販売の「三井のリハウス」などを手掛けた人物だ。

 サトー氏は高橋書店の新たなブランディングについて、「本当の身近な幸せは名もなき人の名もなき日常にある。そんな365日に寄り添い、彩りを加えるのが高橋書店の手帳ということを映像で表現していく」と話す。あえてタレントの起用を辞め、一般の人を出演者にして映像を製作した理由は、「黒澤明監督の映画全盛期はわざわざ映画館に足を運んだ、倉本聡氏の時代は自宅でテレビで見ていた、現在はスマホを持ち歩いて見る時代。映像はどんどんカジュアル化している。高橋書店の手帳はそういう時代を理解して作っていることを感じてもらうため」と解説した。

クリエイティブディレクターのサトー克也氏(左)と、高橋書店の高橋秀雄社長
クリエイティブディレクターのサトー克也氏(左)と、高橋書店の高橋秀雄社長
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■変更履歴
最後の写真キャプション、初出では「高橋英雄社長」となっておりましたが、正しくは「高橋秀雄社長」でした。お詫びして訂正いたします。本文は修正済みです。