約100種類の害虫を飼育する飼育室は、小学生の課外授業などで見学できるように、種類ごとの説明も掲示されている
約100種類の害虫を飼育する飼育室は、小学生の課外授業などで見学できるように、種類ごとの説明も掲示されている

アース製薬の“害虫飼育女子”が教える「ゴキブリとの戦い方」

2018年10月16日
  • アース製薬株式会社 研究開発本部 研究部 研究業務推進室 生物研究課 有吉 立(ありよし りつ)課長。兵庫県出身。都内の美術学校を卒業後、家具店店員、陶芸教室講師などを経てアース製薬に入社。以来20年間、害虫飼育員を務める。「きらいになれない害虫図鑑」(幻冬舎、税込み1296 円)は有吉課長が見た害虫の意外な素顔と、同氏の20年間の奮闘ぶりをかわいいイラスト付きで紹介している
  • アース製薬の“害虫飼育女子”が教える「ゴキブリとの戦い方」(画像)
  • 兵庫県赤穂市にあるアース製薬の坂越工場。国内シェアNo.1の虫ケア用品を製造する主力工場で、敷地内の研究所は1979年に開設された
  • 約100種類の害虫を飼育する飼育室は、小学生の課外授業などで見学できるように、種類ごとの説明も掲示されている
  • 約60万匹のワモンゴキブリを放し飼いしている約6畳のゴキブリ部屋。繁殖しやすいように温度から湿度、照明、エサまで管理されているのでゴキブリにとってはまさに楽園
  • 狭くて暗い場所が好きなゴキブリの習性を考慮して作られたのが、紙製の筒を何層にも重ねたゴキブリのマンション
  • 飲食店に多く生息し、繁殖力の強いチャバネゴキブリや、一般家庭に見られるクロゴキブリ、在来種のヤマトゴキブリなど、ゴキブリだけでも現在23種類飼育している
  • ゴキブリの飼育室の棚には、400~1000匹入ったケースが約300個。昆虫供給依頼書という伝票が届くと、必要な時期までに必要な量だけ供給できるように管理している
  • 展示用のペットとして飼っている世界最大級のゴキブリ「マダガスカルオオゴキブリ」。体を押さえると「シュー、シュー」という鳴き声をあげる
  • 衣類害虫は、イガ、ヒメカツオブシムシなど4種類、総数2万5000匹を飼育。ウール製品など動物質の繊維を選別して食べ、卵を産む。防虫剤「ピレパラアース」がないシャーレーでは害虫が生地を食べつくしてしまった
  • 飼育室では現在6人の飼育員が働いている。「新幹線並みの俊足を持つゴキブリでも、慣れてくれば捕まえられるようになります。虫嫌いでも手先が器用でなくても、責任感があれば務まる」と有吉課長