高級寿司店仕込みの本格卵焼きサンド

 渋谷のサンドイッチ店「キャメルバック」は2014年12月にオープン。スタッフはサンドイッチ作り担当の元寿司職人・成瀬隼人氏と、コーヒー担当の鈴木啓太郎氏の2人だけ、テイクアウト専門の小さな店だ。

 成瀬氏は子供のころから毎日毎食パンでもいいほどの大のパン好きだったが、米国留学時代、「パンの本場なのにおいしいサンドイッチがない」という驚きから、自分がおいしいと思えるサンドイッチを作る店をやりたいと考えていたという。しかし、米国で生活費を稼ぐ必要に迫られて働いた寿司店で寿司の魅力に開眼。帰国後、寿司の名店として知られる「磯はん」(西荻窪)で本格的な修行を積んだのちに今の店を開いた。人気商品の「すしやの卵サンド」はキャメルバックのオープン当初、付け合わせとして提供していたものが非常に好評だったため、サンドイッチとして商品化したとのこと。

 8種類あるサンドイッチはすべて注文を受けてから作るため、完成まで10分以上かかる(取材時も、15分ほど外のベンチで待った)。すしやの卵サンドを食べてみたところ、まるでスフレのように柔らかな食感にまず驚き、スイーツのような甘さの卵焼きと、ツンとくる和辛子独特の刺激との調和に、さらに驚いた。平日 50個前後、休日は80個前後を準備していても、毎日13時過ぎには売り切れるというのも納得。特に卵好きな韓国では日本国内より知名度が高く、これ目当てでわざわざ訪れる韓国人観光客も多いという。韓国での知名度の高さに着目したビジネスの打診も何件かあったが、大量生産できないのですべて断っているとのこと。

「キャメルバック」(渋谷区神山町42-2)。月曜定休。営業時間は10~19時。「すしやの卵サンド」をはじめ、全8種類のサンドイッチと本格ラテなどのドリンクを販売している。渋谷駅からはかなり歩くが、代々木公園が近いため、近隣に滞在する外国人観光客の利用も多い
「キャメルバック」(渋谷区神山町42-2)。月曜定休。営業時間は10~19時。「すしやの卵サンド」をはじめ、全8種類のサンドイッチと本格ラテなどのドリンクを販売している。渋谷駅からはかなり歩くが、代々木公園が近いため、近隣に滞在する外国人観光客の利用も多い
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「すしやの卵サンド」(410円)。卵焼きは焼き目がまったく分からない、スフレのような仕上がり。パンはこのサンドイッチ専用に焼いてもらっているカタネベーカリーの桑名もち小麦使用コッペパン。もっちりした食感がふわふわの卵焼きと好相性だった
「すしやの卵サンド」(410円)。卵焼きは焼き目がまったく分からない、スフレのような仕上がり。パンはこのサンドイッチ専用に焼いてもらっているカタネベーカリーの桑名もち小麦使用コッペパン。もっちりした食感がふわふわの卵焼きと好相性だった
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「すしやの卵サンド」を作っている成瀬氏。先輩寿司職人の技を盗みながら必死で習得し、何年もかけてやっと焼くことを許された、思いのこもった卵焼きだという
「すしやの卵サンド」を作っている成瀬氏。先輩寿司職人の技を盗みながら必死で習得し、何年もかけてやっと焼くことを許された、思いのこもった卵焼きだという
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