「しゃぶしゃぶ」の不満を解消

 一方、個包装鍋つゆ「プチッと鍋」シリーズが好調なエバラ食品が目をつけたのは、しゃぶしゃぶだった。しゃぶしゃぶといえばつけだれで食べるのが定番だが、2018年の秋冬新商品として立ち上げた「なべしゃぶ」シリーズは、味のついたつゆに具材をくぐらせて食べるスタイルだ。

 しゃぶしゃぶについて同社が調査したところ、「つけだれのバリエーションが少ないので、味が代わり映えしない」「すぐにたれの味が薄くなってしまう」「つけだれ用の食器が必要なので、洗うのに手間がかかる」など、つけだれに対する不満を感じている人が多くいることが分かった。そこで、外食で人気の油を使った「オイルしゃぶしゃぶ」をヒントに定番のポン酢やごまだれに近いほどよい酸味を加え、つけだれ不要の3商品を開発したという。

エバラ食品の2018年の新商品「なべしゃぶ 柑橘醤油つゆ」(写真左)。本醸造醤油と昆布だしをベースに、柚子とすだち果汁の酸味とごま油をプラスしている。「なべしゃぶ 牛だしつゆ」(写真中央)は牛だしと香味野菜をベースにブラックペッパーを利かせ、ガーリック油をプラス。「なべしゃぶ ガーリックトマトつゆ」(写真右)はトマトと鰹をベースにローストガーリックとガーリック油を加えている。1パック2袋入り(各100g)。1袋を水350mlで希釈すると約2人分のつゆができる。希望小売価格は各330円
エバラ食品の2018年の新商品「なべしゃぶ 柑橘醤油つゆ」(写真左)。本醸造醤油と昆布だしをベースに、柚子とすだち果汁の酸味とごま油をプラスしている。「なべしゃぶ 牛だしつゆ」(写真中央)は牛だしと香味野菜をベースにブラックペッパーを利かせ、ガーリック油をプラス。「なべしゃぶ ガーリックトマトつゆ」(写真右)はトマトと鰹をベースにローストガーリックとガーリック油を加えている。1パック2袋入り(各100g)。1袋を水350mlで希釈すると約2人分のつゆができる。希望小売価格は各330円
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 エバラ食品コミュニケーション部広報課の鈴木悠司氏は「メインの具材は豚肉に限らず、牛肉やラム肉、牛タン、ブリ、タコなども合う味つけにした」と話す。また、豆苗や切り干し大根、冷凍野菜を活用することも勧めており、「野菜の価格が高いときにも気軽に食べられる」(鈴木氏)。

なべしゃぶ柑橘醤油つゆには、「ブリしゃぶ」も合うという
なべしゃぶ柑橘醤油つゆには、「ブリしゃぶ」も合うという
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味は定番だが「インスタ映え」する鍋も

 食べ方の新提案としては、ヤマサが2018年秋冬の新商品として発売した「ヤマサ 匠鍋」シリーズも挙げられるだろう。17年ごろからSNSで流行している、野菜をタワー状に盛り肉を巻き付ける「マウンテン肉鍋」などが作れる。味付けに特に新しさは感じられないが、作る過程や見た目の楽しさを期待して購入する人もいるかもしれない。

ヤマサはSNSで話題の「マウンテン肉鍋」「花畑肉鍋」が作れる鍋つゆを発売。「ヤマサ 匠鍋 金ごま塩だし肉鍋つゆ」(写真左)、「4種のチーズ肉鍋つゆ」(写真右)。希望小売価格各350円。肉マイスターの田辺晋太郎氏監修
ヤマサはSNSで話題の「マウンテン肉鍋」「花畑肉鍋」が作れる鍋つゆを発売。「ヤマサ 匠鍋 金ごま塩だし肉鍋つゆ」(写真左)、「4種のチーズ肉鍋つゆ」(写真右)。希望小売価格各350円。肉マイスターの田辺晋太郎氏監修
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(文/桑原恵美子)