海外留学もきっかけに?

 「そのほか、お子さんの海外留学やホームステイも来店動機になっている。海外ではムダ毛を剃るのが習慣になっているが、慣れない生活が始まるなか、できるだけやらなければならないことを減らしてあげたいという親心も」(名越氏)

 筆者も米国の高校に通っていた時期があるが、濃くもない腕や脚のムダ毛をそのままにしていたところ、「シャワーのたびに剃って、ボディローションをつけなさい」とホストマザーに助言された経験がある。また、欧州では男性ですら無毛がポピュラーだという。そういった異文化を目の当たりにすると、確かに動機となるのかもしれない。そして、昔との大きな違いは、親の理解、サポートがあることだと感じた。

 「母親が毛深くて悩んだことがある、あるいはすでにサロン脱毛経験者という人が多いようだ。子どもの気持ちが分かるとか、共感される親御さんがとても多い。昔と比べてサロン脱毛の数が増え、料金も安価になり、母親が『サロン脱毛するのなら早いほうがいい』と感じていることも大きいのかもしれない」(名越氏)

 ところで、光脱毛・レーザー脱毛をする際、施術後に紫外線に当たることは炎症やシミの原因となるためご法度である。小学生は屋外にいる時間も多く、プールの授業だってある。紫外線ケアも大人ほどマメではない。そのあたりはどうなのだろう。

 「最近はプールの授業でもラッシュガードを着てよいという学校も少なくない。そのうえ、サロン脱毛を選択するような子は、そのあたりの意識が非常に高い。日焼け止めや長袖で紫外線をガードすることも当たり前のように行っている」(名越氏)

キッズ脱毛の施術例。写真左が処理前。写真右が5回処理をした後のひざ下
キッズ脱毛の施術例。写真左が処理前。写真右が5回処理をした後のひざ下
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 ちなみに、「最近の傾向として“終活”でVIO脱毛(陰部の脱毛の通称。V=恥骨周辺、I=股の内側、O=肛門まわり)をされる人も増えている」と名越氏は話す。

 終活世代の中には、将来寝たきりになり、身内やヘルパーに下の世話を頼むことがあるかもしれないということを考え、衛生面や身だしなみの観点からVIO脱毛をする人が増えているのだそうだ。年齢からいって、キッズ脱毛対象者の祖母にあたるくらいの人々のムーブメントであるが、それを見聞きする子どもの母親世代は、“自分の母親さえもサロン脱毛する時代”いう認識が、サロン脱毛のハードルをより低くしているかもしれない……という仮説も。まさにサロン脱毛は“ゆりかごから墓場まで”状態だ。