「乳幼児が飲むものだから」という安心感も

 ではなぜ大人が食事やサプリメントではなく、育児用の粉ミルクを選ぶのか。ここには“生まれたての赤ちゃんが飲むものなら”という消費者心理が働いているようでもある。

 「生まれたばかりの子どもの成長は特に心配なものだが、粉ミルクだけで元気に成長した育児経験から『粉ミルクの栄養価はすごい』という印象を強く持っている人がシニアの中には多い。自身がシニア世代になって健康が気になりだしたとき、『子どもに良いものなら、年齢を重ねた自分にも良いだろう』という思いで飲まれるようになったのでは。また『乳幼児が飲んで安心なもの』という信頼感、安心感も大きいと思う」(森永乳業の小菱マネージャー)

粉ミルクの栄養バランスをベースに、大人が必要な栄養を追加(森永乳業)

 このような経緯で誕生した大人のための粉ミルクは、育児用粉ミルクとどう違うのか。森永乳業では、「赤ちゃんと高齢者は、近い部分と遠い部分がある。大人の健康を考えたときに、何が必要かという選定が難しかった」と振り返る。シニア世代から多かった「最近、元気が出ない」「風邪をひきやすくなってきている」「お通じが悪い」「カルシウムが減り、骨折しやすくなっているのが不安」「食が細くなって栄養のバランスが取れなくなってくる」などの声から検討を重ねた。結果的に、粉ミルクの愛用者が最も高く評価している栄養バランスの良さをベースに、大人が必要としている成分を追加。いろいろな成分の中から選んだ六大成分「ラクトフェリン」「ビフィズス菌BB536」「シールド乳酸菌」「カルシウム」「中鎖脂肪酸」「鉄」を配合したという。

「ミルク生活」は熱に弱い成分を含むため、お湯に溶かす場合は40度までを推奨している
「ミルク生活」は熱に弱い成分を含むため、お湯に溶かす場合は40度までを推奨している
[画像のクリックで拡大表示]