海外でもバーベキュー=ラクが常識

 手ぶらで楽しめたり、火起こしが不要になったりと手軽なバーベキューが普及する流れに対し、「準備や後片付けも楽しみの一部」と考えているバーベキュー好きの方は抵抗があるかもしれない。ところが、世界各地のバーベキュー事情に詳しい日本バーベキュー協会の下城民夫会長は、「バーベキューの醍醐味はいかに参加者がラクをするかにある」と語る。

 下城会長によると、現在の日本の手ぶらバーベキューの流れに近いのは、オーストラリアのバーベキュー文化だという。「とにかくバーベキューの頻度が高い。週に1回どころか、街で友人と出会ったら平日でも『バーベキューしようぜ!』と、そこらじゅうでバーベキューを始める」(下城会長)。

 というのも、公園やビーチ、テニスコートに至るまで、人が集まると思われる場所にはどこでもバーベキューグリルが設置されている。食材こそ持ち込む必要はあるが、使用料は無料か日本円で20円くらいしかかからないそうだ。電気式でボタンを押すだけで着火し、火起こしの必要もないそうだ。

公園に設置されたバーベキューグリル。グリルの周りが作業台になっているタイプ(写真提供:日本バーベキュー協会)
公園に設置されたバーベキューグリル。グリルの周りが作業台になっているタイプ(写真提供:日本バーベキュー協会)
[画像のクリックで拡大表示]
ゴールドコーストのビーチ沿いの公園に設置された、レンガ造りのバーベキューグリル。グリルの近くには必ずと言っていいほど、テーブル、ベンチ、トイレが設置されているという(写真提供:日本バーベキュー協会)
ゴールドコーストのビーチ沿いの公園に設置された、レンガ造りのバーベキューグリル。グリルの近くには必ずと言っていいほど、テーブル、ベンチ、トイレが設置されているという(写真提供:日本バーベキュー協会)
[画像のクリックで拡大表示]

 さらに、下城会長によると、そもそもバーベキューとは「自分で肉すら焼かず、食べるだけ」だったという。

日本バーベキュー協会の下城民夫会長。20年ほど前にオーストラリアで出会った「イージーなバーベキュー」に衝撃を受け、世界各地のバーベキューの現地調査を始める。2006年に日本バーベキュー協会を設立
日本バーベキュー協会の下城民夫会長。20年ほど前にオーストラリアで出会った「イージーなバーベキュー」に衝撃を受け、世界各地のバーベキューの現地調査を始める。2006年に日本バーベキュー協会を設立
[画像のクリックで拡大表示]