フィッシング分野で培った技術をファッションに反映

 D-VECのコンセプトについて、ダイワを展開するグローブライドのフィッシング営業本部アパレルマーケティング部長の小林謙一執行役員は、「フィッシングという過酷な環境で培ってきた技術を、華やかなファッションと融合するプロジェクトです。雨・風・光の中で、おしゃれをポジティブに楽しめるようなオンリーワンのプロダクトを提案していく」と話す。

 すべてのアイテムにフィッシング由来の技術や機能を取り入れているのが特徴で、例えばニットウエアもはっ水仕様だ。フィッシングウエアではレインジャケットなどに使用するポリエステル製の超はっ水糸で編み立てることで、ニット生地にもかかわらず水を弾く。製品完成後にはっ水加工を施すのではないので、はっ水性が長持ちし、汚れにも強い。白いニットも食べこぼしを気にすることなく着られて、ずっとキレイな状態をキープできる。

 はっ水ニットはダイワブランドから発売されていそうなものだが、実はニット自体がフィッシングウエアにはないアイテム。その理由は「針が引っかかるから」(小林氏)とのこと。なるほど!

「釣りのダイワ」が本格ファッションブランドを作った理由(画像)
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生地に水を垂らすと玉になり、するっとこぼれ落ちていく。ニットなのに!
生地に水を垂らすと玉になり、するっとこぼれ落ちていく。ニットなのに!
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 そしてデビュー時から好評を得ているのが折り畳み傘。ダイワのフィッシングロッドに使われているカーボンテクノロジーを応用することで、親骨50cmサイズでは約76gと、iPhone 8の半分という軽さを実現している。

「カーボンテクノロジー ポータブルアンブレラ」50cmサイズ(1万円)。2018年春夏から60cmサイズも追加された(1万1500円)
「カーボンテクノロジー ポータブルアンブレラ」50cmサイズ(1万円)。2018年春夏から60cmサイズも追加された(1万1500円)
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傘のシャフトは釣り竿のような作りになっている。一般的な折り畳み傘のようなつなぎ目の突起がない
傘のシャフトは釣り竿のような作りになっている。一般的な折り畳み傘のようなつなぎ目の突起がない
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骨組もカーボンなので、強風でも折れにくい
骨組もカーボンなので、強風でも折れにくい
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 シャフトの伸縮には、釣り竿の製造で培われた特殊な嵌合(かんごう)技術を採用している点も見逃せない。「カーボンの扱いはフィッシングメーカーとゴルフメーカーが長けている」(小林氏)そうで、そのどちらも手がけるグローブライドならではのオリジナリティーあふれる折り畳み傘となっている。