人気健康系アプリで女性層獲得も狙う

 FiNC(フィンク)は「キレイになれる キレイが続く」をテーマに、ライフログの管理や分析をして、ユーザーの目標にあったフィットネス情報やレシピなどの動画も提供するアプリ。2017年3月の提供開始以降、女性を中心に支持を集め、2018年8月末にはダウンロード数が累計300万件を突破した。腰痛や肩こり、血圧などの悩みにも対応しているので、美容や減量に限らず予防医療全般を意識したアプリといえるだろう。アプリを開発したFiNCによると、ユーザーから集めたライフログデータは11億件を突破したという。

 特茶スマートアプリは、このFiNCをもとにキャンペーン期間中だけサントリー独自のコンテンツを付加したもの。つまり、サントリーのオリジナルではない。同社としては、一から自分たちで開発するよりも、すでに豊富なデータを持っているアプリを活用するほうが特茶ユーザーの求める情報を的確に提供することができると考えたのだろう。

FiNCの機能をほぼそのまま特茶スマートアプリに提供しているという
FiNCの機能をほぼそのまま特茶スマートアプリに提供しているという
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 サントリーがFiNCを選んだのにはもうひとつ理由がある。特茶のユーザーは30~50代が中心で、7割が男性。一方、FiNCのユーザーは9割が女性で、20~40代前半が中心だ。特茶はCMキャラクターに俳優の本木雅弘氏を起用するなど男性向けの商品というイメージがあるが、「体脂肪を減らしたい」と考えるのは男女共通で年齢を問わない悩みのはず。FiNCを活用することで、女性層や若年層も獲得していきたいという考えだ。

 健康に対する情報感度が上がるなか、何を選べばいいのか分からない人だけでなく、「サプリや飲料をただ飲むだけでは効果が出ない」と考える人も増えている。今後は特定保健用食品や機能性表示食品を開発するだけでなく、継続購入を促す施策も同時に考えなくてはいけないのかもしれない。

サントリーが行った「トクホ飲料と健康対策についての意識」についてのアンケートでは「(トクホ飲料を飲むだけではなく)運動や食生活など、ほかの健康行動との組み合わせが大切」と答えた人が約8割にも上った
サントリーが行った「トクホ飲料と健康対策についての意識」についてのアンケートでは「(トクホ飲料を飲むだけではなく)運動や食生活など、ほかの健康行動との組み合わせが大切」と答えた人が約8割にも上った
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(文/樋口可奈子)