トクホ飲料乱立でライトユーザーが離脱

 特茶はRTDの特保・機能性食品市場において30%のシェアを持つトップブランド。ポリフェノールの一種で、脂肪分解酵素を活性化させる働きを持つ「ケルセチン配糖体」を飲料に配合。継続飲用することで体脂肪の低減効果があるとしている。2013年に緑茶、2016年にカフェインゼロのブレンド茶、2017年にジャスミン茶を発売し、売り上げを伸ばしてきた。だが、2017年の売り上げは前年比98%。2018年上半期(1~6月)の売り上げは前年同期比86%と減少している。特茶ブランドマネージャーでサントリー食品インターナショナル ジャパン事業本部ブランド開発事業部の溝本将洋課長は「市場にトクホ飲料が増え続けるなか、さまざまな商品を試すユーザーが増えている。その結果、効果が実感できず、離脱している人もいるのではないか」と分析する。

18年上半期は特茶ブランド全体で前年同期比の86%にまで売り上げが落ち込んだ
18年上半期は特茶ブランド全体で前年同期比の86%にまで売り上げが落ち込んだ
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 その一方で、同社は特茶を継続的に飲んでいるヘビーユーザーからの「運動を始めたこともあるが、特茶を飲み始めてから脂肪が付きにくくなった」という声に着目。SNS上などでユーザーの声を拾ったところ、「効果を実感するとともに、特茶をきっかけに生活習慣を見直した」という意見が多く見られたことから、運動や食生活などの生活習慣改善をサポートすることが必要だと考えた。「健康のために何をやったらいいのか分からないという人もいれば、運動や食生活の改善を始めたくても誘惑に負けたり、1人で取り組むことに不安を感じたりして継続しないという人は少なくない」(溝本課長)。そこで目を付けたのが、人気の健康系アプリ「FiNC(フィンク)」だった。