ABS搭載でバイクの価格や重さはどう変わるか?

 ではABS搭載によってバイクの価格はいくら高くなるのだろう?

 これは同じ車種でABSあり、ABSなしそれぞれのモデルの価格を比べればすぐに分かる。例えばホンダの「NC750X」はABSなしが74万3040円、ABS搭載車が79万3800円だから、その差は5万760円(消費税別、以下同)。ホンダの「CB400SuperFour」も同じ5万760円の差だ。ヤマハは少し安く「MT-07」のABSありとなしでは4万6000円の差となる。「YZF-R25」ではさらに価格差が少なくなり、4万円しか違わない。おおむね現状では、ABS搭載コストは車両価格ベースで4万~5万円ほどと考えていいだろう。

 今後、義務化されれば、量産効果でABSのコストは抑えられる可能性がある。ただABS非搭載モデルがなくなるわけだから、比較はできなくなるが……。

 重さについてはどうだろう? 先のページにABSユニットの変化の図を挙げたが、記載されている重量はメインのユニットのみ(アクチュエーター+ECU)。これ以外にもセンサーや速度計測用のホイールなどが必要になる。搭載車と非搭載車で車重を比べてみると、おおよそABS搭載車は2~3kg重くなるようだ。軽量なオフロードモデル(非舗装路の走行を考慮したモデル)では気になる重さが、一般的なロードモデルなら大きな影響はないはずだ。

 また、オフロード走行ではABSが効いているとうまくコントロールできない場合がある(わざとタイヤを滑らすといった乗り方も多い)。そのためホンダの「CRF1000L アフリカツイン」などではABSをオフにできるようになっている。

ホンダ「NC750X」。現在、ABS搭載モデルと非搭載モデルが用意されている
ホンダ「NC750X」。現在、ABS搭載モデルと非搭載モデルが用意されている
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ホンダ「NC750X」での比較。ABS搭載モデルは回転検知用のディスクが装備されている
ホンダ「NC750X」での比較。ABS搭載モデルは回転検知用のディスクが装備されている
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