日本人にはもっと家に興味を持ってほしい

――8月に600品以上を値下げしました。なぜこのタイミングで大規模な値下げに踏み切ったのでしょうか。

ライス氏: 他の国と比べて、日本はまだまだ伸びしろがある市場です。自分の家にもっと興味を持ってもらい、より快適で安全なスペースにすることに関心を持ってもらうことで、さらに事業規模を拡大していけると考えています。

 イケアでは新たなカタログの発行に併せて、各国で毎年、価格の見直しをしています。ですが今回の日本での値下げは、他国よりも対象商品が多く、より大規模なものです。新たに多くの人にイケアの商品に関心を持ってもらい、快適で安全な家につながる機能性の高い商品を体感してもらうことを目指しました。

イケアは今後1年間で886品を平均22%値下げする
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人気商品のソファ「KIVIK」は1万円値下げして2万9990円で販売する
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――値下げする商品はどのような基準で選ばれているのでしょうか。

ライス氏: まず工場の協力を得て、製造工程を検証します。(原材料費が下落しているなど)コスト削減が可能な商品を選びます。次にボリュームです。日本の顧客から人気があり、より多く売れている商品は1つ当たりの製造原価が下がるため値下げが可能になります。

 今回は物流も見直しました。例えば、店舗に出荷する際、トラックにもう10個多く積荷できないのか、そうした小さな見直しの積み重ねが可能な商品を中心に、値下げをしています。

(構成/中村勇介=日経トレンディネット、写真/新関雅史)