食べた人によって印象が変わる「複雑な味」
早速、試してみた。およそ1.5センチ角のグミ10〜13粒程度が1袋に入っている。弾力はあまりなく、グミとしては硬めだ。見た目はオレンジ色で、フルーツミックス風味とのこと。一口食べてみると、オレンジというよりプルーンのような鉄分を含んだ味がした。かみ続けるとバナナのような味がしたり、豆乳の風味を感じたりと、どんどん味が変わっていくように感じる。約30年前にカロリーメイトが発売されたとき、フルーツ味を食べて「何のフルーツだろう」と友人と話し合ったのを思い出した。
粉末を計量する必要があったパウダーと比べて、グミは1袋200キロカロリーと決まっているので、ひと手間省けるのも大きなメリットだろう。厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2015年版)によると、30代女性の筆者に必要な1日の摂取カロリーは1750キロカロリーなので、グミだけで食事を済ませるなら約9袋食べればいい。とはいえ、よほどストイックな生活をしていない限り、グミだけの食事はなかなか考えにくいだろう。
だが、3食をしっかり食べたうえで甘いものをつまんだり、残業時に空腹を満たすためにスナック菓子を食べたりすることもある。そうした間食をCOMPグミに置き換えれば、満腹感が得られるうえ、「適当なものを食べてしまった」という罪悪感を拭えるかもしれない。筆者も夕方の空腹時に3粒ほど食べただけで、かなり小腹が満たされた。
現在はコンプ公式サイトでしか購入できないが、「一般発売も視野に入れて、開発を進めている」(UHA味覚糖の北中デパートメントリーダー)。コンビニやドラッグストアで手軽に買えるようになれば、デスクやバッグに入れて持ち歩くという人が増えるかもしれない。
(文/樋口可奈子)