人間に似たその姿で、服を美しく、カッコよく着こなして客のあこがれと購買欲をかき立てる――というのが、従来型マネキンの役割だった。これに対し、業界で今、次世代型と称されるのは、ただ服をまとってステキと思われるだけのモノにとどまらない。
最新技術を取り入れた「進化系マネキン」は、言うなれば人間を巻き込んでいく。客と会話をしたり、客の動向データを収集するマーケティング機能を備えたりと、これまでにはない付加価値で新しい地平を開きつつあるのだ。
2016年のプロトタイプ発売以降、新作を次々に生み出すマネキンメーカー・七彩(ななさい)の先進的な取り組みが興味深い。