黄金期を支えてきたアイドルたちが相次ぎ解散

──今年、比較的大きめのグループが解散ラッシュを迎えていますが、この状況をどのように見られていますか?

橋元: 大手芸能事務所がマネジメントするグループが次々と解散していく感じですね。解散するのは、2010~2012年くらいにデビューした、いわゆるアイドル黄金期を支えてきたグループが多いと思います。結成から6~8年という長い期間を活動してきたグループは、メンバーの誰かが「辞める」となった段階で、新メンバーを迎えたり、欠員のままで活動を継続するよりは、「誰か1人でも欠けたらみんな一緒に終わろう」と考えているところは多いと思います。残念ではありますが、仕方のないこととも思うので、最後までしっかり応援していこうと思っています。 

昨年の@JAM EXPO 2017より。目玉となった1日限定復活ユニットである5人のDorothy Little Happy
昨年の@JAM EXPO 2017より。目玉となった1日限定復活ユニットである5人のDorothy Little Happy
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──今年はそういう節目の年だったのでしょうね。彼女らが辞めることによって変わること、これから変わりそうなことはありますでしょうか。

橋元: イベントを作る立場で言えば、例えば野球のクリーンナップがみんな引退していくみたいな話です。なので、アイドル業界全体の底上を考えると、次は誰が中心選手になるのか、決めていかなければなりません。ただ一方で、大きく伸びるグループが多数出ている状況でもないので、このシーンを活性化できるグループがより多く生まれてほしいという願いはあります。そういう意味で、今年の@JAM EXPOでメインステージに出演するsora tob sakanaやTask have Funという若いグループには頑張ってほしいと思っています。

昨年の@JAM EXPO 2017のグランドフィナーレより。中央はスペシャルドリームユニット「@JAM ALLSTARS 2017」
昨年の@JAM EXPO 2017のグランドフィナーレより。中央はスペシャルドリームユニット「@JAM ALLSTARS 2017」
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日本のポップカルチャーを見せるフェスに

──今年、TIFが初めて海外展開しましたが、すでに海外展開の実績がある@JAMとしては、今後の展開として何かお考えでしょうか?

橋元: 2013年から毎年、夏と冬をメドに年に2回開催し、現在まで9回海外公演を行いました。これからも同じペースでやっていく予定です。ただ、今後はマーケットを見直しながら、単純に海外で公演するというよりは、海外で成果を出し、その成果を日本に持ち帰れるようにしたいと思っています。

──具体的に何かを変えるのでしょうか?

橋元: @JAMが海外公演を始めた時は、「今、日本のアイドルはこんなに熱いんです」という海外の人たちに対する提案型の企画でしたが、これからは、日本から海外に展開したいと考えているグループや、海外からオファーがあるグループをうまくマッチングできるように工夫していきたいと思っています。単にいつも@JAMに出ているグループを海外に連れて行くのではなく、時にはアニソンシンガーと一緒に連れて行くなど、@JAMならではのライブプロモーションを行っていこうと考えています。そうした「日本のポップカルチャーを紹介するフェス」という@JAMの見せ方をもう1回作っていきたいですね。

──アイドルグループの観点で見た時に、日本から海外に羽ばたいていけるアイドルが出てくる可能性はあるのでしょうか?

橋元: あとから海外戦略のプランニングを取って付けるのではなく、ある程度初期の段階からしっかり狙っていかないとダメという気はしています。その分、お金もかかりますし、マーケットも読み切らないといけないのですが、しっかりとした規模感を持っていらっしゃる事務所とレーベルが組めば必ず狙えると思います。韓国のTWICEなどはまさにそうやって結果が出ている例だと思います。