【三菱電機】野菜のビタミンCを増やす「朝どれ野菜室」を搭載

新機能「朝どれ野菜室」を搭載した三菱冷蔵庫WXシリーズ、JXシリーズ、Bシリーズ
新機能「朝どれ野菜室」を搭載した三菱冷蔵庫WXシリーズ、JXシリーズ、Bシリーズ
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 三菱電機の冷蔵庫といえば、2015年に発表された、チルドや冷蔵室より低温の約マイナス3~0℃で保存できる「氷点下ストッカーD」と、約マイナス7℃で凍らせ、凍ったまま食材を切り分けられる「切れちゃう瞬冷凍」が好評。この2つの機能は同社の冷蔵庫を購入する際の決定ポイントの50%以上を占めるという。一方、野菜室の開発については他社に比べて後発だった。

 今回発表された新機能「朝どれ野菜室」は、光合成を行う野菜の特性を生かし、青・赤・緑の3色のLEDの光を24時間周期で効果的に照射し、野菜のビタミンCをアップさせるというもの。保存後3日目に、LEDの照射なしの場合と比べると、約23%もビタミンCがアップしたという。

朝どれ野菜室
朝どれ野菜室
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 野菜を3日以上冷蔵庫に入れておくと、特に葉物野菜はしんなりして、変色していることが多い。これは徐々に栄養素が消費されているからだ。こうなると、栄養価はもちろん、味も落ちてしまう。

 朝どれ野菜室は、背面に光LEDを配置し、青・赤・緑・OFFを1日の光合成のサイクルに合わせて照射する。色にはそれぞれ役割があり、青は目覚まし効果があり、野菜を起こし光合成を促進させる。赤は葉の表面で光合成をさせる。緑は葉の内部へ浸透し、光合成を補助する役割があるという。そして、畑で光合成を行っているように、朝2時間は青から緑までの3色が同時に点灯。昼間の10時間は赤と緑だけが同時に点灯し、夜の12時間は消灯するのだそうだ。

日光の1日のサイクルに合わせ、照射するLEDの光の組み合わせを制御する
日光の1日のサイクルに合わせ、照射するLEDの光の組み合わせを制御する
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朝は青の光が点灯し、野菜を起こして光合成を促進させる
朝は青の光が点灯し、野菜を起こして光合成を促進させる
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赤は葉の表面で光合成させる
赤は葉の表面で光合成させる
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緑は葉の内部まで浸透して光合成を補助する
緑は葉の内部まで浸透して光合成を補助する
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 同社の静岡製作所、冷蔵庫製造部の大矢恵司技術第一課長は「スイッチを入れたときから光合成のサイクルが始まります。実験では、葉物野菜の場合、5~7日目から緑化も促進されます。1週間入れたままの野菜でも色も鮮やかで鮮度も失われません」と話す。

キャベツを野菜室内のLED照射エリアに7日間保存した際の緑化の比較。左のキャベツはLED照射なし、右はLED照射あり
キャベツを野菜室内のLED照射エリアに7日間保存した際の緑化の比較。左のキャベツはLED照射なし、右はLED照射あり
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 朝どれ野菜室に野菜を大量に入れても、「光が少しでも当たっていれば光合成の効果は徐々に広がっていく」と大矢氏は言う。栄養素が増えるほかに、LEDの光によって緑化するというが、それは葉緑素を持つ葉物野菜だけ。反対に「葉物以外の野菜にLEDの光は影響がないのか」という質問に対して、「ジャガイモやもやしなどの根菜類は、2週間程度の実験では影響はないと確認している」と大矢氏は話す。

■変更履歴
「朝2時間は青から緑までの3色が順番に点灯」は誤りで、正しくは「朝2時間は青から緑までの3色が同時に点灯」です。また、写真キャプションの「朝は最初に青の光が点灯」は、「朝は青の光が点灯」になり、「ドアのタッチパネルでLEDの光の弱・中・強などを調節」とありましたが、正しくは調節することはできません。お詫びして訂正します。[2016/8/9 11:32]