実証実験の場をどんどん提供する

ハウステンボス イベント企画3課 課長 中平一旗氏
ハウステンボス イベント企画3課 課長 中平一旗氏
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 今回のロボットの王国のプロジェクトを推進してきたハウステンボスのイベント企画3課の中平一旗課長は、「ロボットの王国ではアナログな調整に苦労した」と話す。うまくお好み焼きをひっくり返すためにロボットの動きを微調整したり、生地に切れ目を入れるとうまくいくといったノウハウを発見したりしたそうだ。今後は「さまざまな企業に、一緒にロボットの実証実験をしませんか、と声をかけていきたい」と、他社を巻き込んでの成長に意欲を見せる。

 同社の技術顧問&CTO(最高技術責任者)の富田直美氏も、「一般の消費者にロボットなどを体験してもらえる場所をもっとたくさん作らないとテクノロジーが進化していかない。そうした体験の場が少ないから日本のロボットは産業用から広がっていない」と、消費者が体験でき、その様子やデータをフィードバックできる実証実験の重要性を説く。

ハウステンボス 経営顧問&CTO 富田直美氏
ハウステンボス 経営顧問&CTO 富田直美氏
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 最後に富田氏に改めてロボットの王国の魅力を聞いた。すると「世界初のロボットの王国で、最先端のものがたくさんあること。そして、どんどん変わっていくので、来るたびに楽しみがあること」と笑顔を見せた。今のロボットは完成度が上がっていき、新しいロボットも積極的に導入するので、毎回新鮮な発見があるというわけだ。

 その一方で、「完成度は現時点とあまり変わらないかもしれない」とも話す。これは、既存のロボットの完成度が上がるペースよりも、新しいロボットを導入するペースのほうが速いことを意味しているのだろう。失敗を恐れず新しいロボットをどんどん取り入れていくという強い意志が感じられた。永遠に完成しないアトラクション――、それもまたロボットの王国の魅力なのかもしれない。

ロボットの王国は今後、どのように変わっていくのか? いつまでも利用者にワクワク感を提供する施設であってほしいと思う
ロボットの王国は今後、どのように変わっていくのか? いつまでも利用者にワクワク感を提供する施設であってほしいと思う
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(文・写真/渡貫幹彦=日経トレンディネット)