双方のファンから盛り上げる

 そもそも2013年から始まったビックリマンのコラボシリーズは、ビックリマンと接点のなかった層の興味を引くためにスタートしたという。「スターウォーズ」「ワンピース」からアイドルグループ「ももいろクローバーZ」「AKB48グループ」、はてはオンラインゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」まで、幅広い層を取り込むことに主眼を置いてさまざまなコンテンツとコラボしてきた。その結果、コラボシリーズ開始前の2011年度は8%程度しかなかった10~20代の購入シェアが2017年度には30%くらいになり、全体の売り上げも約5倍伸びたという。つまり、コラボシリーズは従来の購入層にも受け入れられたというわけだ。

 「子供時代の記憶を掘り起こすのは、最近のマーケティング手法の一つ。そういう意味で、子供のころは買っていたけど今は買っていない人たちに買ってもらうのに、キングダムはピッタリだった」と本原氏。

 ビックリマンとキングダムの相性が良い理由はファン層だけでなく、キャラクター数が多いこと、さらにファンの熱量もポイントだという。一方、「進撃の巨人」はファン層が若い女性中心でまとめ買いが少ない印象だったが、ビックリマンを買っていなかったユーザーに知ってもらえて裾野が広がったそうだ。ちなみにこれまでのコラボで最も売れたのは「ワンピースマン」。ユーザー層の幅広さもキャラクターの多さも文句なく、3カ月で900万個以上という大ヒットになった。

 面白いのは、コラボシリーズには天使VS悪魔シリーズとのコラボシールが入っていること。今回のキングダムマンでいうと「ヘッドロココ&信」「スーパー信ゼウス」「お化ちゃ魔&尾平」「ブラック王騎ゼウス」といった具合だ。これはコラボ商品の購入者に悪魔VS天使シリーズの世界観も体験してもらうことで、ビックリマン自体のファンになってもらうのが狙いだという。

 さらに、これらのキャラクターの組み合わせがキングダムとビックリマン両方のファンである有名人が選んだものだということもポイント。シールの裏には選んだ本人からのメッセージが印刷されている。ただコラボするだけでなく、発信力のあるファンの力も生かして盛り上げようというわけだ。

 「まず4月1日にウェブで告知し、同月に発売された50巻の帯に広告を掲載。5月に詳細情報を出し、6月に製品を発売した。7月に51巻が発売され、8月にはキングダムマン各シリーズの販売エリアが全国に拡大する」(本原氏)。販売計画はかなり綿密だ。

シークレットシールは「ヘッドロココ&信」「スーパー信ゼウス」「お化ちゃ魔&尾平」「ブラック王騎ゼウス」といった具合に天使VS悪魔シリーズとキングダムのキャラクターのコラボとなっている
シークレットシールは「ヘッドロココ&信」「スーパー信ゼウス」「お化ちゃ魔&尾平」「ブラック王騎ゼウス」といった具合に天使VS悪魔シリーズとキングダムのキャラクターのコラボとなっている
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シークレットシール8枚のうち6枚はキングダムとビックリマン両方のファンである有名人がキャラクターの組み合わせを選定。裏には選んだ本人の直筆メッセージも
シークレットシール8枚のうち6枚はキングダムとビックリマン両方のファンである有名人がキャラクターの組み合わせを選定。裏には選んだ本人の直筆メッセージも
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