「どうせ買うなら4人乗り」という人が多い

 「MYSミスティック」は、トラックやピックアップトラックの荷台に着脱可能なキャンパーシェルを架装したタイプのキャンピングカー、いわゆる「トラック・キャンパー」(トラキャン)を得意とする山梨県のメーカーだ。今年2月のジャパンキャンピングカーショーに出展された軽自動車ベースのキャンピングカー「J-cabin Mini W」と「レジストロ」はそのスタイリッシュなエクステリアとインテリアデザインで大きな注目を集めた。同社は今回、軽トラックをベースにした8ナンバー登録の軽キャンピングカー2台を展示していた。

今年2月に行われた「ジャパンキャンピングカーショー」で注目を集めた「J-cabin Mini  W」は軽トラックの荷台に着脱可能なキャビンを搭載するトラキャンだが、カマボコ型の屋根や木材風クロスを採用したカントリー調のインテリアなど、他のモデルと一線を画すスタイリッシュさが魅力(写真は「ジャパンキャンピングカーショー」時に撮影)
今年2月に行われた「ジャパンキャンピングカーショー」で注目を集めた「J-cabin Mini W」は軽トラックの荷台に着脱可能なキャビンを搭載するトラキャンだが、カマボコ型の屋根や木材風クロスを採用したカントリー調のインテリアなど、他のモデルと一線を画すスタイリッシュさが魅力(写真は「ジャパンキャンピングカーショー」時に撮影)
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 同社の代表 佐藤正氏に軽トラックのトラキャンについて聞くと、「着脱式のキャンピングシェルを採用したトラキャンは構造上2人乗車になってしまうため、それほど数が多く出ることはないんです」と話す。問い合わせ自体は多いものの、販売に至るのはその半数程度という。「着脱式のトラキャンはシェルを外せば普通の軽トラックとして使えるメリットがある一方で、乗用車としての実用性、利便性はどうしても低くならざるをえません。やはり『どうせ購入するなら4人乗車のモデルを』と考えるお客さまが多いですね」

 同社の軽キャンパーが凝った内装を採用する理由について佐藤氏はこう話す。「トラキャンというのは比較的低予算でも作ることが可能ですが、コストを削って作ったものというのは使っているうちにだんだんと飽きて乗らなくなってしまうことも多いんです。しっかりと質感の高い内装にすることで、大人の“隠れ家”として長く愛用していただければと考えています」(佐藤社長)。

 MYSミスティックでは軽トラックベースでありながら普通車登録(いわゆる白ナンバー登録)の車両も手掛けている。これについては「理想とする室内空間を実現しようとするとどうしても軽自動車の規格には収まらなくなるというのが正直なところ」とのこと。維持費の安さといったメリットは失われるものの、コンパクトで取り回しやすいところは軽キャンパーと変わらぬ強みだ。

MYSミスティック代表 佐藤 正氏
MYSミスティック代表 佐藤 正氏
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