辛さプラスアルファを求める層が増加

 激辛食品のマイルド化が進む一方で、唐辛子以外の新たなフレーバーを使った商品も増えてきている。

 東ハトは「女性ウケ」するフレーバーを開発。梅を使って酸味を強調した「魔性ウメデューサ」や、エスニック食材・パクチーを使った「暴君ハバネロ・パク盛」を発売した(2品とも7月下旬終売予定)。

2018年3月に発売された「魔性ウメデューサ」(実売価格100円、2018年7月下旬に終売予定)。梅肉エキス入りの生地に梅エキスパウダーで味付けし、昆布やかつおのうまみを加えている
2018年3月に発売された「魔性ウメデューサ」(実売価格100円、2018年7月下旬に終売予定)。梅肉エキス入りの生地に梅エキスパウダーで味付けし、昆布やかつおのうまみを加えている
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「暴君ハバネロ・パク盛」(実売価格100円、2018年7月下旬に終売予定)。パクチー風味の「マシマシパクチーパウダー」が付いている。今後は米菓や珍味などの新しい売り場にも置けるシリーズ品の開発を検討していくという
「暴君ハバネロ・パク盛」(実売価格100円、2018年7月下旬に終売予定)。パクチー風味の「マシマシパクチーパウダー」が付いている。今後は米菓や珍味などの新しい売り場にも置けるシリーズ品の開発を検討していくという
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 速水氏は「特に女性は激辛スナックにも、フレーバーや風味などのバリエーション、多様性を求める傾向が強い」と指摘する。外食でもエスニック系のメニューが定着したことで、より刺激のあるおいしさや新しい味、風味が求められていると感じているそうだ。

 「女性に人気の輸入食材を扱う店でも、唐辛子をベースにした地中海生まれの万能調味料『ハリッサ』など、まだ食卓に定着していない新しい調味料が扱われるようになっている」(速水氏)。

 日清の猪井ブランドマネージャーも同様に、「近年は、ワサビや山椒 (花椒) など、唐辛子以外の香辛料を使った商品へのニーズが増えている。特に『麻辣』と呼ばれる舌がしびれるような辛さの人気が高まっている」と話す。

 どうやら激辛ブームは、フレーバーの多様化という「水平展開」へとフェーズが移っているようだ。今後どのような香辛料やスパイスが登場するのか楽しみに待ちたい。

(文/桑原恵美子)